先代の犬が亡くなり、初めて感じた喪失感
――長く旅行に出る人にはぴったりのいきものなんですね。ご実家のわんちゃんはラブラドール・レトリバーでしたよね。
篠原 はい。先代の犬のゆきちゃんが15歳で亡くなって、その半年後に迎えたむぎちゃんが、今2歳半になりました。両方とも名前の母音が「う」と「い」なんです。似たような発音で呼べるなと思って、私がむぎちゃんと名付けました。先代と同じ血筋の犬を探していたら、福岡県の糸島市で子犬が生まれるとわかって、福岡までお迎えに行きました。糸島市もすごくきれいでしたね。海と砂浜とひまわりという理想的な夏休みのような光景がずっと広がっていて……。
――先代のゆきちゃんは、篠原さんが何歳のときから一緒にいたんですか?
篠原 小学4年生からですね。昨日たまたま当時の日記が出てきたんですが、6割はゆきちゃんのことを書いていました。なので、亡くなったときはペットロスになりました。初めて感じた喪失感でした。でも、大往生した上に、1日だけ具合を悪くして、最期に会うこともできましたし、後悔が残る別れ方ではなかったです。とはいえ、私も家族も、ゆきちゃんがそこにいるものとして過ごしているんですよ。ふしぎな「いる感覚」というのだけが残っていて……。今のむぎちゃんは、同じ血統だし、見た目はよく似ているんですが、中身は全然違いますね。先代の面影を持ちながらも「令和のギャル」だな、と。自己主張がとにかく強くて、家族が自分の話をしていないとムッとくるみたいですね(笑)。
新たな楽しみを発見
――新刊では、雑学クイズだけでなく、なぞなぞも作られていましたが、なぞなぞ作りは初挑戦だったそうですね。
篠原 そうなんです。「リアル脱出ゲーム」にも行くんですけど、全然できなくて苦手だったので、最初は作れるか不安でしたが、やってみたら楽しくて「これは発信したくなるな」と思いました。新たな楽しみを発見しました。