昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2021/12/28

 9月に総裁選不出馬の報が出た日、ぶら下がり取材に菅氏は記者とのやりとりを2分ほどで打ち切った。説明や発信をしてこなかった1年間の振る舞いが凝縮していた。やはり前に出るべき人ではなかったと思う。

 菅首相といえば忘れてはならないのが「長男の接待問題」である。菅首相が長男に何をしてきたか。

既得権益の打破を掲げたが…

《総務大臣就任時(06年)、バンドマンで無職の長男を大臣秘書官として抜擢し、多数の総務官僚との接点を持たせた後、総務省の許認可先への就職を許した。》(『週刊文春』2月25日号)

 国会では菅長男は「利害関係者」該当とされた。菅氏は既得権益の打破を掲げていたがそれは「身内は除く」なのだ。

©文藝春秋

 昨年の月刊『文藝春秋』(2020年12月号)では「破産した弟がなぜJR企業の役員に? 菅首相と慶應卒弟のJR“既得権益”」も露わになった。

《実弟の菅秀介(ひですけ)氏(69)は、51歳で自己破産した直後にJR東日本の子会社に幹部として入社しているが、異例の入社を遂げた背景には菅首相と同社の蜜月関係があったことが、ノンフィクション作家・森功氏の取材で分かった。》(文春オンライン2020年11月10日)

 長男だけでなく弟にも「既得権益」。更問いが必要な案件だったとあらためて痛感する。

 そんな菅氏は、最近は何をしているのだろう。

仲良しコンビは健在だった

『菅前首相、コロナ対策に「朝から晩まで取り組んだ」…講演で成果強調』(読売新聞オンライン11月28日)

 講演で「朝から晩までコロナ対策に取り組んだ。霞が関の総力を挙げてワクチン接種事業に挑み、感染者数の減少につながった」と成果を強調していたという。

 これはどこでの講演だろう。よく読むと、

《冒頭、二階議員が「和歌山のさらなる発展のために、自民党が先頭に立ち続ける」とあいさつすると、会場から大きな拍手が起こった。》

 ああ、二階俊博氏の地元に呼ばれていたのだ。このコンビまだまだお元気そう。2022年の野望を誰か質問してみて。

二階俊博 ©JMPA

この記事の写真(6枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー