違う人からも「新おにぃですか?」って声をかけられて、信じられないよね。何かできるわけじゃないんですけど、そうですって話して、写真撮影に応じるとすごい喜んでくれるんですよね。なんでなんですかねぇ?
新おにぃのこれからの人生
――さらっといいましたけど、草津に別荘があるんですか⁉
前島 別荘といってもマンションですよ。夏は東京って暑いでしょ? 体調のことを考えると、涼しいところにいた方がいいみたいで。草津って、温泉があるから暑いイメージがあるんですけど、実は夏は涼しい。まだ不動産会社の社長をやっているもんですから、値段が安くなったときに自分用の避暑地として購入したんです。
――いまも現役で不動産会社の社長を続けているんですか?
前島 自分が住んでいるマンションを法人で管理しているので、代表取締役社長という肩書になりますね。将来、直下型地震が東京を襲うかもしれないから、もう一つあったら便利だろうなって思いもあるんです。
――リスクヘッジまで考えている! 前島さんは、リタイア後の過ごし方として、実はものすごくロールモデル的なことをされていたんですね。退職後に、シニアモデルとして好きなことをやって、晩年のことまできちんと考えている。かっこいい。まさか「新おにぃ」が、マンションオーナーで不動産会社の社長だったなんて、夢にも思いませんでした。
『笑ってはいけない』に対する思い
前島 今も不動産の賃貸料を見ることが趣味なんですよね。この物件を出したら敷金はどれぐらい払ってくれるかな~とか考えるのが好きなんです。間取りよりも賃貸料を見ちゃう。
――ブレないですね(笑)。6年連続で出演されていた前島さんから見て、『笑ってはいけない』シリーズが休止になる――感慨深いものはありますか?
前島 う~ん、みんな、ほっとするんじゃないですかね(笑)。私もそうだし。それに最初の頃こそ、自分がどんな風に映っているのか録画して見ていたんですけど、途中から一切見なくなりましたよね。だから、どこをどう使っているのかもわからなかった。 自分としては、一生懸命やりきったもんですから。前に、スタッフの人に言われたのは、一生懸命やるからいいんですよって。つくろうんじゃなくて、自分で一生懸命やっている姿が結果的にお笑いにつながっているんですよって。だから、台本もらえなかったんだろうなぁ。ははは。
【前編を読む】不動産会社の社長からシニアモデルへ…『笑ってはいけない』シリーズの名物キャラ「新おにぃ」の“意外な過去”
撮影=榎本麻美/文藝春秋
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