それ以降は、基本的に年末の『笑ってはいけない』のみに出るような状態になっちゃって。でも、やっぱり出る以上は身体を鍛えなきゃいけないっていう意識があって、トレーニングをしていたんですけど、そのケガで神経にも影響が出てしまって……。医者から、これ以上体を鍛えると筋肉が戻んなくなって、車いす生活になってしまいますよって言われたんですよね。
それで2014年からは体のコンディションを整えられないんだったら、人様にお見せできるようなものはできないと思って、オファーを断るようになったんですよね。
新おにぃというキャラクターの呪縛
――そうだったんですか。でも、番組スタッフからは最小限でもいいから出てほしいっていう声もあったんじゃないですか?
前島 ありましたよね。 負担を減らすために、有名なタレントさんと一緒に何かしましょうとかいろいろと提案してくれたんですけど、やっぱりもう「おしまい」って。2013年に、クリアアサヒの CM に出たんですけど、あれもあまり動かない収録だったことと、撮影時間の長さの指定をしていたから何とか受けることができたんです。
私が、「新おにぃ」として目立つようになって、前島浩一=新おにぃというイメージができあがってしまったため、ありがたいことにオファー、特にCMが多かったんですけど、そのほとんどが「新おにぃっぽく」というリクエストでした。実際、クリアアサヒの CM もシナリオはなくて、すべてアドリブ。向井(理)さんから話しかけられて、私がアドリブで返す。そういうのを期待されていた(笑)。
――「新おにぃ」の呪縛……。
前島 「新おにぃ」という商標があるわけじゃないんだけど、「新おにぃ」は『笑ってはいけない』が作ってくれたキャラクターなんですよね。だから、帰属先は彼らにあるわけで、これを勝手にやるのは筋違いだし、私もやりたくはなかった。どうしても「新おにぃ」っぽいことを求められるから、笑ってはいけないに出なくなると同時に、他のオファーも断るようになったんですよね。
ソフトマッチョの名残がある
――ちなみに現在って体調は?
前島 神経がやられてますから、長い間歩いたりすると疲れちゃいますね。ジッとしていると手足がしびれて、特に膝から下が重たくなってくるんです。でも、あまり体を動かさなくていいようなモデルやエキストラの仕事があれば、意欲はありますよね(笑)。