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「雪がクッション代わりになって彼女を助けようと…」急逝した神田沙也加さん(35)が乗り越えてきた「壮絶ないじめの過去」と「恋愛トラブルの数々」

「雪がクッション代わりになって彼女を助けようと…」急逝した神田沙也加さん(35)が乗り越えてきた「壮絶ないじめの過去」と「恋愛トラブルの数々」

「神田沙也加さんが体調不良のため、キャストが変わります」と突然アナウンスが…

「18日の昼12時からの公演を見にきたのですが、開演15分前ぐらいのギリギリに劇場に到着したんです。そしたら『本日出演予定の神田沙也加さんが体調不良のため、キャストが変わります。それに伴い15分開演が遅れます』と場内アナウンスがあったんです。『どうしたんだろうね?』と一緒に見に来た友人と心配して、会場もざわついているのがわかりました。すぐにツイッターなどのSNS上でも、『せっかく沙也加ちゃんを見にきたのに残念すぎる』みたいな投稿が出てました。結局、沙也加さんの代役として朝夏まなとさんが舞台に立つことになりました。朝夏さんも他のキャストも、内心は動揺していたと思いますが、プロなんでしょうね。淡々と芝居をこなしていました。でも、まさか裏でこんな事件が起きているなんて思いもしませんでした」(50代女性、主婦)

『マイフェアレディ』の衣装を紹介する神田さん 本人公式ブログより

 この日の夕方の公演を見に来た会社員の30代女性は次のように当日の様子を語る。

「夕方17時からの公演は予定より15分遅れて開演しました。キャストが交代するというのは到着する前にネットで知ったのですが、コロナにでも感染したのかと思っていました。公演開始が遅れたのも、雪が凄かったので、それで会場までの道が混雑していたため、スタッフの到着が遅れているだけなのかなと思ってました。講演後は朝夏まなとさんと主要キャスト2人でアフタートークやプレゼント交換のイベントをしていましたが、特別おかしな雰囲気はなく自然な様子でした」

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12月19日、ミュージカル会場には「公演中止のお知らせ」の看板が ©文藝春秋 撮影・上田康太郎

恋愛トラブルから精神的に不安定になりトラブルを起こすことも…

 神田沙也加さんは、俳優の神田正輝と歌手の松田聖子の長女。2001年に芸能界デビューを果たすと、2014年に公開されたディズニーアニメ「アナと雪の女王」の日本語吹き替え版で王女アナの声を担当し、評判となった。その後は声優、ミュージカル女優として確固たる地位をつくりあげてきた。2018年には長年の目標だったという第43回菊田一夫演劇賞を受賞するなど、仕事面では着実にステップアップを繰り返してきたが、プライベートでは「苦労も多かった」(芸能関係者)という。

「10代の頃には一回り年上のギタリストやミュージカル俳優、舞台俳優と恋に落ち、ときには二股をかけられて傷ついたこともあったと言います。恋愛トラブルから精神的に不安定になりトラブルを起こしてしまうことも何度かあったと聞いています。また最近ではある共演者との関係に悩んでいたようです」(同前)

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