以降も、山中氏やiPS細胞について言及し、アイテックの化粧品にも再生医療の技術が利用されているとして、専門的な解説を重ねていく。終盤には、再生医療等の安全性の確保等に関する法律(再生医療等安全性確保法)に関するスライド資料などを掲げながら、アイテックの取り組みについて以下のように語った。
伊東「山中先生と一緒につくった再生医療のやつなんですけど、一番下のね、四番目にある、細胞をよそで培養できる、自分のところの病院じゃなくて、よそで培養できる法律ができたんですね。これのおかげで、細胞培養のエキスを皆さんに提供することができるんです。スライドお願いします。そのためには、特定再生医療委員とか、認定再生医療委員を通さないといけません。私、その委員です。スライドお願いします。本当に、医療と製品で省庁縦割りがありますけど、医療と研究と製品を繋げて行けるのが、このアイテック。山口オーナー、そして、皆さんと私たちの可能性です」
伊東氏、京都大学iPS細胞研究所の回答
伊東氏に事実関係を尋ねたところ、主に以下のように回答した。
「(維新から処分を受けたのは)11月です。大阪市立大学医学研究科時代に、山中氏も同研究科において助手をしており、互いに面識がありました」
一方、京都大学iPS細胞研究所に事実関係の確認を求めたところ、主に以下のように回答した。
「(山中氏は伊東氏と)学生時代に面識はないと聞いております。大阪市立大の薬理学教室で教員を務めていた当時も、交流した記憶はないとのことです。また、上述の実験動物等に関する記憶もないとのことです。
(伊東氏が議員になって以降は)同窓会等で何度かお目にかかったことはありますが、ご挨拶程度の関係です。お祝いをして頂いたり、抱き合って喜んだりした記憶はないとのことです。
当研究所がアイテックの化粧品やサプリの開発に関わったことはございません。最近、以前に(伊東氏の)お話を伺った方からご連絡を頂き、事実確認のために(名古屋講演の)DVDを送って頂きました。当研究所に関係のある部分については確認しております」
12月22日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」および12月23日(木)発売の「週刊文春」では、名古屋国際会議場での講演動画の内容や、複数の元アイテック会員の訴えなど、伊東氏とアイテックの関係について詳報している。
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