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“政務活動費不正”ミセス京都市議41歳 夫が語った「本当の夫婦生活」

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電力使用料の明細が示すもの

「私は事務所に殆ど行っていないので、証明するために、電力使用量の明細を電力会社から取り寄せた。30分毎のkW数を記したものです。それによると多くが冷蔵庫やコピー機などの経常的な電力消費で、事務所が使われていない状態だと分かりました」(同前)

 彼女の収支報告書の『事務所使用状況説明』欄には、昨年10月は82時間使用したと記載されている。しかし明細の電力量から事務所の使用時間を試算すると、半分の約40時間しかない。

「今年の1月に至っては収支報告書に152時間使用したと記載していますが、明細によると事務所を使用したのは約20〜30時間のみ。残りの100時間以上はどこからきたのか」(同前)

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 他の月も概ね20〜40時間。収支報告書の内容と明細が食い違っており、虚偽記載の可能性が高い。

昨年10月の電力量の明細と同月の報告書

「彼女の“上昇志向”に添った結婚だったのかもしれない」

 次々と出てくる疑惑。彼女は“夫婦の問題だ”とするが、どのような夫婦関係だったのか。

 2人の出会いは09年。彼女が29歳のときだ。大阪経済大卒の彼女は経営コンサル業をし、パチンコ店を経営する会社の代表取締役だった。貴志氏が言う。

「商工会議所の集まりで出会って意気投合し、すぐ入籍しました。当時私は民主党府議。今思えば彼女の“上昇志向”に添った結婚だったのかもしれない」

 

 その後1女をもうけ、恵美氏は夫の民主党や維新での議員活動を支えた。19年の選挙で夫は引退するが、夫の後押しもあって出馬し、与党・自民党市議団に入ると、立場が逆転する。