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整形についての思い
――「完璧になりたい」という気持ちから整形を考えたことはありましたか?
高嶺 いいえ。大学に入ってから鼻の整形手術は受けたのですが、できるだけメイクで勝負したい気持ちがあったので。一応調べたりはしましたけど、お金もなかったし、理想を追求するためとはいえ、他の箇所も整形しようと、夜職とか風俗をしてお金を稼いで……というような勇気はなかったと思います。
でも、それを「勇気を出せない程度の悩みでしょ」とか「覚悟が足りない」とは言われたくはない気持ちがあります。もちろんそういう(手段を問わずにお金を稼いで整形をする)考えを否定するわけじゃないんですけど、私は違う考えだよって。
20代で人生が終わるわけじゃないから、一生のことを考えたいなと思っているんです。それに「高嶺ヒナ」が有名になったときのことを考えたら、あとから文句言われたくないなって気持ちもあったと思います。
――キャラクターを表現するという点のみを考えると、「加齢」は一つの障壁になるかもしれません。これから10~20年かけて「高嶺ヒナ」はどう進化していくのでしょうか。
高嶺 どうでしょう。10年後、20年後の高嶺ヒナ以前に、まず私自身の人生も続いていくわけで。
――ずっと「高嶺ヒナ」として生きていくというよりは、まず自分の人生を大切にしたい。
高嶺 自分の人生が充実していないのに、他人の人生を動かそうと考えるのもちょっと。自分に余裕がないと「高嶺ヒナ」も充実してこないのかな、と私は思っていて。