12月27日、DJ社長がYouTubeで、かねてより抱えていた金銭・権利トラブルが解決したと発表した。DJ社長が揉めていたのは、「レペゼン地球」(現在は解散)の前所属事務所でありDJ社長が代表取締役を務めていたLife Group株式会社の共同経営者H氏だ。

 DJ社長は今回のトラブルについて、こう報告している。

「僕側がH氏に一定の解決金を支払い『レペゼン地球』名義の権利は全て僕側に帰属するという内容で解決いたしました」

ADVERTISEMENT

 両者のトラブルの詳細を報じた当時の記事を再公開する(初出2021年6月3日。肩書、年齢などは当時のまま)。

◆◆◆

 昨年末に解散した5人組人気音楽グループ「レペゼン地球」。彼らの解散の経緯に、ネットを中心に注目が集まっている。

 発端は6月1日にYouTubeで公開された「本当のレペゼン地球 解散の経緯について」という動画だった。現在960万回再生(6月7日正午時点)されているこの動画では、「レペゼン地球」のリーダーであるDJ社長(28/本名・木元駿之介)が、会社の共同代表だったH氏という男性との間で起こった金銭・権利トラブルについて語っている。

DJ社長(6月1日配信の動画「本当のレペゼン地球 解散の経緯について」より)

異論を唱えるH氏に取材

 H氏は2014年当時、約6000万円の借金を背負っていたDJ社長にかわって会社設立のため100万円の資本金を出した。DJ社長によると、現在、H氏は自身が保有していた51%の株式をDJ社長に譲るかわりに、4800万円の退職金やDJ社長らが制作した楽曲の著作権譲渡を求めているのだという。契約に応じなかったDJ社長は代表取締役を解任され、「レペゼン地球」を解散させるに至った。

 さらに「文春オンライン」の独占取材に対しDJ社長は、メンバーの給料が月30万円程度だったことや、H氏が見せてくれなかった帳簿に4000万円の使途不明金があったことなどを明かした。

 しかしこれに異議を唱える人物がいる。DJ社長とのトラブルの最中にいるH氏本人だ。DJ社長が1日に動画を公開した直後、「文春オンライン」の電話取材に「後日お答えします」と語ったH氏が、6月3日、Zoom取材に応じた。(#1より続く)

◆◆◆

裁判で解決するつもりだった

――動画公開から6日経ちましたが再生回数は右肩上がりです。率直に、いまの状況をどう受け止めていらっしゃいますか。

H氏 センセーショナルな動画で世に訴えかけるやり方は非常に木元くん(編集部注:DJ社長)らしいですが、私は裁判で粛々と解決するつもりだったので正直残念ではあります。売れない時代、一緒にレンタカーで遠征したりグッズを売っていた頃を思い返すと、出資だけしてアガリだけ取ろうとした奴、と思われていたのは辛いです。