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「とにかく嫁さんと…」刑務所仲間が語る大阪放火犯・谷本盛雄の素顔

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 大阪・北新地の心療内科クリニックが放火され、25人が死亡した事件の容疑者・谷本盛雄(61)。谷本自身も昨年12月30日に入院先の病院で死亡し、本人の口から犯行に及んだ理由を聞くことは出来なくなった。

板金工時代の谷本

 彼は2008年に離婚し、11年に長男を出刃包丁で刺して、殺人未遂容疑で懲役4年の実刑判決を受けているが、同じ刑務所に収監されていた2人の受刑者が、「週刊文春」の取材に応じ、その素顔を語った。

 谷本が収監されていたのは島根県浜田市にある島根あさひ社会復帰促進センターだった。同時期に入所した元受刑者・A氏が語る。

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「12年夏、私は音訳という職業訓練に応募し、採用されました。音訳とは、盲目の人のために私たちが本を朗読し、パソコンで編集をしてCDに焼くという作業。同時期に音訳に応募し、一緒に職訓を受けていたのが谷本でした」

収監されていた刑務所(HPより)

 谷本はA氏に対し、一つ大きな嘘をついていた。

「罪名を尋ねたところ『窃盗や』と言っていた。窃盗で懲役4年は長すぎる。嘘だと思いましたが、彼はそれを貫き通していた」(同前)

 隣の席で職業訓練をしていた別の受刑者・B氏は、谷本が別れた妻への未練を語っていたと証言する。

「谷本に『出所してから何したいんだ』と聞いたところ、『とにかく嫁さんとよりを戻したいんや』と。『ちゃんと話して折り合いをつければいい』と言うと、『そうそううまくいかない。連絡がつかないんや』と弱気で、随分と悩んでいる様子でした」

消防車など計80台が出動した ©共同通信社

 だが結局、出所後も元妻との復縁は叶わなかった。そして孤立した空白の6年間を経て、昨年12月17日に谷本は犯行に及んだのだった。

 このほか、知られざる谷本の趣味、刑務作業後のミーティングで谷本が披露したスピーチの中身、他の受刑者がふざけたりしたときの谷本の様子など、詳しくは1月5日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」および1月6日(木)発売の「週刊文春」が報じている。

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