今も大学へ行くのはすっぴんで平気です
――それまではお化粧もしていなかったですか?
紀野 今も大学へ行くのはすっぴんで平気です。基本的に研究、実験ばかりなので、おしゃれする必要はないですし。ただ、番組に出させていただくことによって「普通の人は外出する時にはお化粧をするんだ」と学びました。外食などお出かけの時には、お化粧するのがマナーなんだなと。大変お恥ずかしい話ですけど(笑)。
――いやいや。それでお洋服も、大学3年生からご自分で買いはじめたと。
紀野 はい。母に任せきりだったので、負担をかけているという思いもありまして。通販なら気が引けることなく買えますし、身長が152センチと低いので、小さいサイズの実店舗がないお店などを利用しています。少しずつ自分に似合う系統の服がわかってきたところです。
来春には大学院へ進学する予定
――いろんな面で、学びの多い大学生活を送ってこられたわけですね。大学の研究室では、どんな研究をなさっているんですか。
紀野 一言でいうと、環境問題解決に関する研究です。たとえば最近、スタバなどの飲食店で、ストローがプラスチックから紙になってきていますよね。このように化石燃料を使わない材料の基礎研究的なことをしています。ただ、私が研究していることは、紙ストローのように普及するのはだいぶ先の話にはなりそうです。30年後とか50年後とか。
――未来の素材を研究しているのですね。紀野さん自身、長いタイムスパンで先を見据えていらっしゃる。
紀野 そうですね。来春には大学院へ進学する予定ですが、その先どんな職業に就くにしても、社会貢献できるようなことをしたいと考えています。自分のすることによって、幸せになってくれる人が増えたらいいなというのはずっと思っています。
――社会貢献がキーワードなんですね。社会に出る前にやっておきたいことはありますか。
紀野 人との出会いを大切にして、誘われたらなるべく断らずにいろんなことをやってみようと心がけています。たとえば今、東大の先輩が立ち上げたオンライン個別指導サービスのアルバイト兼運営インターンをしています。それは自分が地方出身で、周りに塾がなくてもネットを通して憧れの先輩とお話しできるといいなと思っていたので。コロナ禍をきっかけに始まったサービスなのでまだ手探りですけど、私はコーチ兼マーケティング担当として、特に地方の子たちの助けになりたいです。
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