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――たとえばどんなお話ですか?

紀野 詳しくは言えないですけど、基本的に進路についてです。お互いがどういう道に進みたいか、といった話です。光さんは、私たちが何を言っても「面白そうだね」と肯定的な反応をしてくれました。

――後輩でありファンでもある紀野さんからしたら、うれしい出来事ですよね。

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紀野 はい。そもそも高校生の頃には、一緒にご飯に行けるなんて思いもしなかったですし。最近だと、光さんの司法試験の合格祝いをしました。『東大王』に出演されている(元フジテレビアナウンサーの)富永美樹さんのお家に、光さん、おかもっちゃん、私を招いていただいて。料理の上手な富永さんから教わって皆で料理をして、おいしいものを一緒に食べて。普段とは違う光さんを見られるという、ファンとしての喜びもありました。

「『東大王』を今も見てるよ」と言ってくれた

©佐野円香/KADOKAWA

――楽しそうですね。どれくらいの時間、一緒にいたんですか。

紀野 6~7時間はいたと思います。光さんが「『東大王』を今も見てるよ」と言ってくれたのが、特にうれしかったです。応援してくださって、ご自分でもテレビの前で一緒にやっているそうです。

――番組でのご縁が、番組卒業後も続いているのですね。

紀野 本当に宝物です。『東大王』の場合、学年も学部もバラバラなのが楽しいですね。クイズというつながりがありつつ、違うところもたくさんあるから、面白いんです。

©佐野円香/KADOKAWA

――番組ではマント姿の紀野さんですが、大学3年生までお母さんにお洋服を買ってもらっていたというエピソードがご著書にあります。ファッションには興味を持てなかったですか。

紀野 中高生の頃から興味がなくて、勉強してこなかったので自分にはセンスがないと思っていたんです。でも収録に行く時など、変な格好はしたくないじゃないですか。

――では、ある意味でファッションも『東大王』がきっかけとなって関心が芽生えたと。

紀野 そうですね。番組に出るようになったのを機に、お化粧しないとな、と思い始め、それに追随して服もおしゃれにしなければ……という危機感が芽生えた形です。