月刊「文藝春秋」特別取材班が123人の政治記者に対し、政治アンケートを実施した。次の総理にふさわしい政治家について聞いたところ、最も票をあつめたのは現在、外務大臣をつとめる林芳正(60)だった。
かねてから次の首相をめざすと公言してきた林氏は、昨年、参院議員を辞職し、先の衆院選で鞍替え当選を果たした。これまでの豊富な閣僚経験、実績を踏まえた政策能力と安定感が高く評価された。
「党内きっての政策通。農政、税制、外交、防衛、財政、教育とオールラウンドプレイヤー。どのポジションもそつなくこなしてきた」(新聞・政治)
「東大法学部卒業後、三井物産などを経て国際経験も豊富。人的ネットワークは政財官にとどまらず海外にまで広がる」(同前)
「ハーバード大大学院で修士号を取得。英語が堪能で海外記者からの質問にも通訳なしで答えられる」(同前)
「リーマンショック期の麻生内閣の内閣府特命担当大臣(経済財政担当)を務めていた時、経済政策への理解が他の政治家とは全く違った。事務方のメモを見ることがほとんどなく、数字を示しながら自分の言葉で論理的に説明する。安定感がずばぬけている」(新聞・経済)