御年69歳。いよいよ老いが隠せなくなった
プーチンカレンダーには、私が毎年買っている縦長タイプと30センチ×30センチの大判タイプに卓上版を加えた3アイテムがある。2020年版まで卓上を除いた2種類の扱いだった渋谷LOFTが、2021年版でついに3バージョン展開となった。めでたい、プーチン。しかし、「まいにち、修造!」カレンダーなどに押され、プーチンカレンダーは奥まった位置で飾られるように。残念、プーチン。松岡修造に負けた。
実は2021年から写真の質が良くなった。これまで動画の静止画らしきものが散見されていたので、「もっと真面目に写真を撮れ」という世界中のプーチン愛好家による心の叫びが通じたのであろうか。30センチ×30センチの大判タイプは、ロシア語・英語・日本語……と8ヵ国語展開のため、もっと前から質の向上に取り組んでもよかったのに。まったくイケズだ。
1月は、『西部警察』の大門軍団を彷彿とさせる黒いサングラス姿。プーチンカレンダーでは1年に一度は見られるお馴染みのショットだ。
身につけるサングラスは故・渡哲也のように濃いものもあれば、薄いものもある。この月は軽い透け感のグラスだ。令和の時代なのに、いつだって昭和を感じさせてくれるのもプーチンカレンダーのいいところ。カプリコ風のアイスを手にしたお茶目な写真は、アイスクリーム王国・ロシアならではだ。
2021年版の表紙にもなった9月の写真は、まるでパタゴニア、コロンビアなどのアウトドアブランドの宣材写真のよう。いつも若々しさをアピールしてきたプーチンには珍しく、表情から老いが隠せない。2021年でプーチンも69歳。実はこの年から肌に張りがなくなってきた。
質が向上した2021年版にもまだあった動画の静止画写真。これは3月だ。
親指を立てた部分などは、もうボヤけてしまっている。写真の質が上がったと喜んでいたら、必ずババ抜きのババに相当する月が入っている。プーチンカレンダーはいつも油断ならない。