やたらデカい犬や豹との動物ショットで古希を祝う
2022年、プーチンは70歳を迎える。20年以上もロシアで権力を掌握してきた彼の2022年カレンダーは、動物のショットが多かった。
表紙は豹を愛でるプーチン。やたらとデカい犬が登場したのは3月だ。
愛好家としては、こういうハートフルなオフショットが見たかった。やればできるじゃない、プーチンカレンダー。しかし、デカい犬や豹といった「強そうな動物」をちょいちょい出してくるのは、腕力のアピールからなのか。
11月は定番ショットの「スポーツする俺」。
アイスホッケーするプーチンは、2021年にも見せてきた。2月にはスティック片手に奮闘する俺、11月にはホッケーユニフォームを見せる俺。そして2022年には、ペナルティボックスで待機するちょっと息苦しい俺を演出。
大統領の体を張った演出はあって然るべきだ。2020年7月には修正憲法が発効され、ロシア憲法の新規定により、既存大統領の任期をカウントしないことになった。プーチンは2024年の大統領選に出馬でき、そこからさらに2期務めれば、最長で2036年まで大統領を続けることも可能になった。そうなったらもう、不死鳥になるしかない。
まだ半裸は見せられるのか、プーチン。「70代の裸を見せてみろ!」と、期待してめくったら、あった。
自然の中に佇むライフルを持つ半裸の俺。6月、いいショットだなぁ。肌は老いを隠せないけど、そんなのいいの。70歳になるのに、2022年も率先して脱いじゃったんだから。
スポーツする元気な俺、強めの動物を愛でる俺、寒中沐浴もできちゃう俺。世界中でカレンダーが売れていることをいいことに、平気で画質の悪い写真を出す俺。ロシア正教、陸海軍ショットも入れつつ、見せ場は半裸、半裸、半裸!
健在ぶりを見せつける為政者の魅力たっぷりなプーチンカレンダー、残念ながら2022年版からLOFTでの扱いがなくなった。定価1750円なのに、原稿を執筆した時点ではAmazonが2800円台から。楽天に至っては軒並み5000円台での出品。愛好家にとっては、う~ん、この出費は悔しい!