最大の問題作は8月だ。この年、すでに2ヵ月も半裸を見せつけたプーチンが、またも脱いだ。しかし、写真をよく見てほしい。何かおかしな点に気づかないだろうか?
リゾート地をバックにプーチンが半裸でバケーションしているかと思いきや、実は背景が避暑地風味の絵なのだ。いや、書き割りって歌舞伎や大昔のテレビ番組じゃないんだから! これで外貨を稼いでいるかと思うと、本当に愛好家を舐めているとしか思えない。
10月はプーチンのアップ写真だ。
口には微笑をたたえているが、何しろ目が笑っていない。怖い。さすが元KGB。目の色がサファイヤブルーでとってもキレイなのに。
ちなみに4年間、プーチンのカレンダーを買い続けていて、この写真が至近距離で撮ったベストショットだと思う。ほかの写真はひどい画質が多い。画質のみならず、紙もびっくりするほど薄くてヤワなので、次の月にめくろうとしたら指先付近に変な折れ線が付いてしまった。
人と比べて自分の若々しさをアピールしたい
2020年のプーチンカレンダーも、渋谷LOFTの目立つところに展開されていた。いいぞ、プーチン。2020年も人気商品なのだ。しかし買ってからわかったが、2019年版に比べて紙質が落ち、さらに薄くなった。どうした、プーチン。
2020年版は相対する国の為政者とのショットを並べて、相対的に自分の若さをアピールする姿が目立った。その第1弾が3月だ。
プーチン自身は目を見開いているが、アメリカのトランプ前大統領は視線を下に落としており、疲れた印象だ。もうちょっといい写真を選んであげればいいのに……。
次は7月。安倍晋三元首相とのショットだ。
プーチンと安倍元首相、まったく同じポーズなのに、安倍さんが信じられないほどくたびれた顔をしている。顔色も悪く見える。
それにしても手前の選手写真の加工の粗さよ。素人仕事としか思えない粗すぎる写真加工も、プーチンカレンダーの醍醐味だ。また柔道大好きアピールも、お馴染みの光景だ。