フランチャイズ店舗経営は「ブラック」視されることも少なくない。しかし、作業服メーカーのワークマンでは、ノルマ無し、閉店5分後に退勤、家族と過ごしながら年収1000万円といった「ホワイト」なフランチャイズ経営が可能なのだという。どのようにして、そのような仕組みを構築できたのだろうか。
ここでは同社の専務を務める土屋哲雄氏の新著『ホワイトフランチャイズ ワークマンのノルマ・残業なしでも年収1000万円以上稼がせる仕組み』(KADOKAWA)の一部を抜粋。フランチャイズ店舗立ち上げに必要な初期費用や、オーナーが得られる収入について紹介する。(全2回の2回目/前編を読む)
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初期費用に200万円、年収は1600万円 コンビニより加盟しやすい設定
加盟店になるにはどのくらいの資金が必要となり、その後はどのくらいの収入を得られるものなのか?
実際に加盟店にエントリーしようかと悩んでいる人はもちろん、そうではなくても経営に興味がある人には気になるはずの部分について解説しておきたい。
パンフレット的な内容にはならないようにしたいところだが、現実にオブラートをかけないためにも数字が並んでしまうのはご容赦いただきたい。
フランチャイズ契約(Aタイプ3年契約)で最初に必要になるのは、支援制度などを適用していない基本設定として、「加盟金」の37.5万円(税込41.25万円)、「開店手数料」の50万円(税込55万円)、「研修費」の25万円(税込27.5万円)。
ここに契約満了時に返還される「保証金」の100万円を入れて合計212.5万円(税込223.75万円)となる。
一部のコンビニチェーンでは加盟金が引き下げられて、100万円から200万円ほどの資金で加盟できるようにもなっているが、その後にかかるコストなどを考えるなら、ワークマンの初期資金は決して高くはないはずだ。
応募してきた人たちに聞くと、「コンビニなどに比べて初期資金が少なく済むのでワークマンを選んだ」、「他のフランチャイズはあまり検討しなかった」という人も多い。
新規加盟した場合、収入のない最初の1か月の生活費なども含めれば300万円から350万円ほどのお金を用意しておくべきだと考えておいてほしい。