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2022/01/11

 まず今年の大事なことを書くと、成人年齢が4月から18歳に引き下げられる。18歳から親の同意を得ずに契約行為ができるようになる。たとえばクレジットカード、スマホ、アパートなどの契約だ。その代わり「未成年取消権」は失われる。一方で喫煙、飲酒、公営ギャンブルは従来通り20歳を維持。

 つまり、今年の社説には「大人の自覚を持てよ」というフレーズがますます炸裂することが予想されるのだ。

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今年の「成人の日」社説、まずは朝日新聞から

 朝日新聞からいこう。

『(社説)大人の自覚 育む責任「大人」にこそ』

 やはり「大人の自覚」が入ってきました。しかしよく読むと、

《当事者に大人としての自覚をもってもらうのは当然として、ではそのために大人の側は何をすべきで、何ができるのか。あらためて考える機会にしたい。》

《大人の側がこれまでの思考や行動様式を見直し、対等な社会の構成員として若者に向き合う。そうしてこそ、大人の自覚は醸成される。》

 むしろ「大人」側の問題として社説を書いていたのだ。若者に説教を垂れていた社説をイジられたのに懲りて方向転換なのでしょうか。「居酒屋若者論」は社説の場ではなく本当の居酒屋でおこなっているのだろうか。だとしたら若手社員の皆さん、逃げて。

保守系ガンコ親父の産経新聞

 こういうときは産経新聞が心強い。保守系のガンコ親父というイメージを保っているからだ。では見てみよう。

『成人の日 学び考え行動する大人に』

 期待通りのタイトル!

 本文ではいきなり「若者を取り巻く環境は甘くない」。そして「選挙は自らの意見を政治に反映できる機会だ。そのためには学び考え、自分の意見をしっかり持たねばならない」。

 こういうのが読みたいんだ! ありがとう産経師匠。そして早くも師匠は新成人にゲキを飛ばす。春から新たに18、19歳が成人となるが、

《(18、19歳の)「新成人」の見本となってもらいたい。そのための指針となる言葉を紹介しよう。一昨年に亡くなった評論家・山崎正和は雑誌「潮」に「令和に生きる日本人へ。」と題する論文を寄せ、混迷の時代を生きる日本人に3つの「遺言」を示した(片山修著『山崎正和の遺言』から)。》

 なんか産経師匠、スパートかけてきたぞ。