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「尾崎豊を知っているか」朝日新聞が「成人の日社説」で見せたオヤジ節…2022年の新聞各紙が“新成人に贈った言葉”

2022/01/11
note

 3つの「遺言」とは、

・「過去と歴史の教訓から真摯に学ぶ」
・「社交の技術」
・「読書の大切さ」

 産経師匠の結びの言葉は「ハードルは高いがまずはどれか一つから始めてみてはどうか。大人の時間はたっぷりある」。ありがたいお言葉でした。最後の「大人の時間はたっぷりある」を読んだら若者の年金問題が気になってしまいました。

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なんだか怖い、東京新聞

 さて成人の日の語りかけといえば、昔の偉い人や有名人の言葉から引用して「論」をはじめるパターンがあります。今年を見てみると、毎日新聞コラム「余録」はアインシュタイン、読売新聞コラム「編集手帳」は谷川俊太郎、東京新聞コラム「筆洗」はアーネスト・ヘミングウェーでした。

 このなかで「筆洗」のラストが印象的でした。

《成人の日おめでとう。大人になるという永遠に続く道にようこそ。》

 なんか怖い。大人になるというのは大変です。

 
【参考資料】

『「20歳すぎると時の流れがほんと早いから」 朝日、読売、産経、東京の成人式社説はどう“激励”した? 「おじさんはすでに成人している」という謎の絶対優位』(文春オンライン2020年1月17日)

『朝日、産経、読売 成人式社説「おじさんの壮大なひとりごと」を読み比べてみた! なぜか、居酒屋で絡まれている気分になる社説』(文春オンライン2018年1月12日)

『(社説)大人の自覚 育む責任「大人」にこそ』(朝日新聞2022年1月10日)

『主張 成人の日 学び考え行動する大人に』(産経新聞2022年1月10日)

『余録』(毎日新聞2022年1月10日)

・『筆洗』(東京新聞2022年1月10日)

「尾崎豊を知っているか」朝日新聞が「成人の日社説」で見せたオヤジ節…2022年の新聞各紙が“新成人に贈った言葉”

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