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「違法ではない」「知らなかった」は通用しない

 それなのに今回の立憲民主党は、“ネットメディアを規制する法律はないから資金提供に違法性はないけど、批判がうるさいからコメントしとくね”という態度にみえた。権力を監視する側だからこそネットメディアでさえもオープンに公正に振舞うことが信頼を生むのに、「違法ではない」「知らなかった」というのは自民党の狡猾さと変わらない。狡猾でないなら政治とメディアの距離問題にピンときていないのだろう(こっちのほうが深刻だ)。

 そんななか「週刊文春」(1月20日号)は『立憲が密かに1500万円を…CLPステマ問題「影のドン」』と伝えている。

立憲民主党の泉健太代表 ©文藝春秋

 問題の本質は当時の枝野代表&福山幹事長を支えた「影のドン」(野党担当記者)として、前事務局長の秋元雅人氏の名前が挙げられている。ある立憲職員は「CLP問題の根っこは秋元氏による党の私物化」と述べ、安保法制反対のデモを主導した学生団体SEALDsの元メンバーらが設立したブルージャパン社には立憲から2020年だけで約3億4000万円が支払われており、「CLPへの資金提供にも秋元氏やブルー社関係者の関与があったと見られる」と証言している。

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「Dappi」問題の追及はどうなる?

 ここまで報道されたら泉代表はあらためて調査と説明が必要なのではないだろうか。

 しかし『立民泉代表「説明を終了している」CLP問題で第三者委員会設置など否定』(日刊スポーツWEB1月14日)という。

 本当にこのままでいいの?

 あと、今回の件でブーメラン扱いされるのが嫌で、例の「Dappi」への追及が鈍るというオチはないですよね。