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「何かあった時は、私が息子を始末するから」母親の覚悟、スタッフ出禁…番組Pが語る「石田さんチ」の撮影秘話

「石田さんチ」石田千惠子さんインタビューより#3

テレビを見れば、会わなくても状況がわかる

――「石田さんチ」は今年で25年目。四半世紀、続く番組ってすごいですよね。

千惠子 無理してないからじゃないですか(笑)。

澤本 いろんな大家族がいる中で、石田家のお母さんだけは、子育てに対する気持ちが違ったんですよ。特に隼司が暴れん坊だったので、何かトラブルがあった時は、私が始末するからってよく言っていました。それくらいの覚悟があったんだと思います。最後まで絶対に見放さないという、肝が座っているお母さんのキャラクターが人気の一つになっているのかなと思いますね。

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――放送はみなさん見ているんですか?

千惠子 まともに見ていたのは、隼司が保育園の時だけだったね。それ以外はもうほとんど見ない。だって日常生活ですもん。

お母さんと澤本プロデューサー

 隼司が、放送日に見たくないからと言って、わざわざパチンコ屋に行ったら、そこのテレビで流れているんですって。笑っちゃいましたよ。地元のパチンコ屋だから、みんな気になるんでしょう。

 でも、最近は欠かさず見ています。だってTVで子どもの事を知ることも多いですから。みんな家を出てどういう生活しているのかな~ってTVを見て確認する。ありがたいことですよ。私が会わなくたって状況がわかるんですから。

――最後に子育て世代に何かメッセージがありましたら。

千惠子 「期待はしないで、“思い”を持って」と伝えたいですね。いい大学に行ってほしいとか、結婚して孫の顔を見せて欲しいとか。そういう期待はしない。ただ大事にする“思い”だけは常に持っていてほしいなと思います。この子を愛してるという気持ちだけは絶対に忘れずにいて欲しいですね。

写真=山元茂樹/文藝春秋

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