茨城県在住の11人の大家族・石田さんチに密着した『7男2女11人の大家族石田さんチ!』(日本テレビ系)は、今年放送から25年を迎えた。殴り合いの兄弟げんかや、反抗期の息子と母の壮絶なバトル、そしてお母さんとお父さんの夫婦漫才のようなやりとりなど、リアルすぎる家族の日常に心を掴まれた人も多いだろう。
外資系化粧品の凄腕営業マンだった父・晃さん(67)は定年退職し、現在は美容業界の未来のために奔走中。一方、子育てを終えて自分の時間を満喫する千惠子さん(67)の現在の趣味は、フラダンス教室へ通うことだそう。
今回、石田さんチの名物キャラクターである千惠子さんに、現在の石田さんチの様子や夫・晃さんとの関係、9人の出産など大家族のリアルを聞いた。(全3回の1回目/続きを読む)
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今は完全に一人暮らしの生活
――現在、千惠子さんはご実家に住まれているんですよね。
千惠子 そうです。母が数年前にアルツハイマー病にかかってしまい、それから自宅(実家)に戻って介護をしていたんです。ただコロナ禍、感染の心配もあったので、今は施設に預けています。何十年ぶりの一人暮らしですね。
自宅には、夫と次女が住んでいます。1週間に1回くらいは帰るかな。
――ということは晃さんとは別居していると。
千惠子 円満別居です(笑)。母の介護をするために実家に来たので、別居したという感覚はないんですけどね。
でも、顔を合わせるとお互いに文句を言いたくなっちゃうんで、今がちょうどいい距離感なのかなって。子どもたちも、もうみんな出て行ったので、共通の話題もないし。
「あの時こうだったよね」っていう昔話をしても、あっちは汗水垂らして働いていたので、家のことなんか知らないじゃないですか。「俺はそんなこと知らねーよ」って言われたらそれまでだし。だから何にも話すことがないんですよ。仲悪いわけではなくて。