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嶋佐:ライブなら自分たちでやってますし、数字も出るから分かるんですけど。テレビに関してはずっとわかんないままですよ。

屋敷:テレビのほうが「呼ばれる」という点でややこしいじゃないですか。そもそも自分らの番組がどうなったらもっとたくさんの人に見てもらえるかがまだわかってないんですよ。だから楽しくやるくらいしか考えてない。なるべく現場が楽しく。で、来てもらった人も楽しかったと思ってもらいたいっていうのはめちゃあります。

嶋佐:「自分たちが絶対こうしよう」っていうよりは全体的に番組が盛り上がってたり楽しかったりしたらいいじゃんって。

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――そういう気持ちになったのはいつくらいですか?  自分たちの見え方より全体が盛り上がることを求め出したのは。

屋敷:ずっとなんとなくそんな感じでしたけど、一個きっかけとしてはYouTubeをやるようになったことですかね。俺らのチャンネルに他の芸人さんが来てくれて、おもしろいことを言ってくれるってすごいありがたいじゃないですか。その延長線上でテレビも考えるようになった。自分たちの番組に来てくれてる、楽しいことを言ってくれてるっていう感謝はYouTubeの癖がついてる。それが正しい感じがするんです。いつしかそれが「呼んであげたぞ」みたいな雰囲気になっていくのはいやなんですよね。

チョコプラから浴びた「東京吉本なめるなよ」イズム

――「えらそうになる=ダサい」とすると、以前のインタビューで「売れなくなるよりもダサくなる方がいやだ」とおっしゃっていた理由がわかります。今回ランキングの15位に入った囲碁将棋さんも「ダサくなるのがいやだ」というお話をされていました。

屋敷:囲碁将棋さんは最たる例じゃないですか。

嶋佐:うん、本当に。

 

――今回ニューヨークさんが1位になったことや、マヂカルラブリーや錦鯉のM-1優勝など、東京芸人の波がきてるのでは……。

嶋佐:どうなんですかねぇ。

屋敷:いやでも「波来てる」って思われるということは、やっぱり負けてるっていうことですからねぇ。メインストリームは大阪やっていう。結局千鳥さんかまいたちさんらが目立っていて、特番とかやる時もゲストは8割方大阪の人なんですよ。

嶋佐:だからチョコプラさん(チョコレートプラネット)とかが言ってるのはそれだよね。

屋敷:そう、チョコプラさんはその気持ち一番強いと思います。「東京吉本なめるなよ」っていう。俺らはそのチョコプラさんに教えられたというか、イズムをちょっとだけ浴びてる感じはしますね。あんまり東京が大阪がっていうことは特別何も思ってなかったんだけど、チョコプラさんとかは腹の底でグーっと思ってる部分があって、一緒にいるとそれをひしひし感じるので。かといって大阪の人を目の敵にとかしてるわけでは全然ないですけど。