文春オンライン

《池袋82歳“パパ活”殺人》「毎日違う娘をとっかえひっかえ連れて来るおじいちゃんも」 マッチングアプリに出会いカフェ、相場は1.5万円から…池袋“ジジ活”のリアル

genre : ニュース, 社会

note

首都圏で増える「高齢男性」のマッチングアプリ登録

 あるマッチングアプリの運営関係者によると、「最近では主に首都圏で高齢男性の登録が増えている」という。

「身分証の確認は大手のマッチングアプリではAIが自動的に偽物を弾きますが、データの管理が杜撰だったり、海外にアウトソーシングしているような会社だと、半グレが作ったような偽造の身分証を見破れない。そのため、まだまだ資産狙いなどの悪質な詐欺アカウントがマッチングアプリには蔓延っています。時間が有り余って、レスが早い高齢者を標的にする美人局もいるようで、警察から照会を求められることはしょっちゅうですよ。

©文藝春秋 撮影:宮崎慎之輔

 ただ、CAなど男性にとって“高嶺の花”の方が本当に登録しているケースもあります。そういう女性とマッチングし、おいしい思いをしている高齢パパもいて、一度そういった成功体験があると危険だと思っていても、なかなか抜け出せないのかもしれません」

ADVERTISEMENT

 取材班は、実際に池袋でパパ活をする20代・CAの女性Aさんに話を聞いた。女性の仕事での手取りは20万弱だったが、コロナが流行し始めた2020年3月からは12~13万に激減した。Aさんはとてもこの金額では生活を賄えないと思い、昨秋から「パパ活アプリ」に登録したという。

「50歳以上がほとんど、なかには70歳のおじいちゃんも…」

「私の場合は“オトナ”(※性交渉ありのパパ活)で5万円。お茶、食事、飲みは1万円いただいています。相手の年齢や容姿によって、金額を変えることはないです。今まで相手にした客は30人ぐらいいますが、ほぼ妻帯者でした。50歳以上がほとんどですが、なかには70歳のおじいちゃんもいました。コロナ禍で手取りが減り、1人暮らしをやめて実家に戻ったので終電を逃せません。その点、妻帯者もおじいちゃんも事情は同じなので、スケジュールは合わせやすいですね。

©文藝春秋 撮影:宮崎慎之輔

 

 会う場所は実家が近い池袋がメインです。銀座など羽田空港に比較的近い繁華街だと、職場関係者や友達に遭遇するリスクがあります。そっちで『パパ活』をしたこともありますが、誰か知り合いがいないかとキョロキョロして落ち着きませんでした。

 周りにも『この薄給でどうやって買ったんだ』と思うようなブランドもののバッグを持っている同僚がいて、『やってるな』と思う場合もありますよ。ただCAは実家が金持ちというケースも多くて、一概には言えないですが…」

 池袋の風俗関係者によると、コロナ前まではこうしたマッチングアプリを通さずに、路上で直接「客を引く」女性が多かったという。