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《池袋82歳“パパ活”殺人》「毎日違う娘をとっかえひっかえ連れて来るおじいちゃんも」 マッチングアプリに出会いカフェ、相場は1.5万円から…池袋“ジジ活”のリアル

genre : ニュース, 社会

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「客引き」は消えたが「出会いカフェ」が温床に…

 流れが変わったのが、2021年2月にあった東京五輪前の池袋北口の大規模摘発だ。当時は「PSグループ」と呼ばれる詐欺集団が、「AV女優とやれる」などと酔客に声をかけ、高額な料金をとる被害が続出していたのだ。この摘発の後、池袋北口には大量の監視カメラが設置され、悪質な立ちんぼやぼったくりが激減したという。

昨年から池袋には防犯カメラが激増したという ©文藝春秋 撮影:宮崎慎之輔

 そこで路上での「客引き」に代わって、マッチングアプリと並び“パパ活の温床”となったのが、冒頭で取り上げた「出会いカフェ」だ。店はあくまで「素人同士の男女の出会いの場」を提供しているだけとしていて、店内には「売春・買春等の交渉」を禁ずる貼り紙もあるという。しかし、「それはあくまで建前で、最近では出会いカフェにいる女性の数も増えている」と男性利用客は話す。

「出会いカフェでは、男性客と女性客のいるフロアが中で分かれているんです。男性客は自分たちのフロア側からしか見えないマジックミラー越しに、女性客のいるフロアを“見学”し、話したい女性を決めたら、店員に声をかける。すると、その女性と2人きりになれる別室のトークルームに移動します。そこで10分間、『交渉』ができるんです。女性と話す前には『希望シート』に自分の要望を書き込みます。シートには目的を記入する欄があって、そこには『パパ活』のほかに、お茶やカラオケなどの項目があるんです。

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「パパ活以外、お断り」という子も多い

 しかし、実際に女性と話すと『パパ活以外、お断り』という子が多いですね。女性側からすれば、同じ時間を使うなら、効率的にお金を稼ぎたいという気持ちが強いのでしょう。“オトナ”の相場は1.5万円から。可愛い子は自覚しているので『3万じゃなきゃ嫌だ』と言い張る子もいます。なかにはプロの業者も紛れており、ホテルについたら『着きました』と電話する子もいたと聞いたことがあります。

友人と出会カフェから出てきた女性 ©文藝春秋 撮影:宮崎慎之輔

 一方最近では、逆に『ホテルだけは嫌だ』という子もいます。『じゃあ、何しに来たの?』と聞くと、『充電器を借りに来た』と。マッチングアプリはやらないのかと聞いてみたら『そんなアプリがあるなんて知らなかった』と言っていて、びっくりしました。何も調べずに来ているのかな、と。

 こういう子はいわゆる『地雷系』と呼ばれる子たちで、人形のようなメイクをしていることが多い。『トー横キッズ』らしき子も最近見ますし、他にも友達同士で来ている子もいたりと、以前より気軽に来ている素人が増えたように感じます」

現場となった池袋のラブホテル ©文藝春秋 撮影:宮崎慎之輔

 

 都内有数のホテル街・池袋北口で起きた殺人事件。

 摘発を機に路上の客引きは消えたものの、“ジジ活”を巡るトラブルは跡を絶たないという。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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