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女性が着替えているところに出くわす“事故”も

「僕がいま住んでいるシェアハウスは、リビングとキッチンが共同で、個室がいくつかあります。住人は20代の女性と30代男性が複数人。女性は個室で、男同士は相部屋という感じです」(小田さん)

 まるでラブコメマンガや恋愛リアリティショーのような環境だが、色恋沙汰には発展しないのだろうか。

「みんなそれぞれ淡々と生活しているので、あまり浮かれた雰囲気はないですね。ここのシェアハウスが始まったときは、40代の男性がひとりと、20代の女性ひとりの2人だけだったそうですから、そのほうがマンガみたいな状況ではないでしょうか。その時は、さすがにお互い気まずくて、ほとんど交流もなかったそうですが……」(小田さん)

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 とはいえ、生活する場が同じだと、異性に対してドキドキする場面に出くわさないのだろうか。

「洗面所にトイレとお風呂があるので、僕がトイレに入ろうと思ったら、女性がお風呂から出て着替えているところに出くわしてしまった、ということはよくありますね。逆パターンもあるので、そのくらいは事故で仕方ないとお互いに黙認してると思います。

 女性の中には、ハウス内を露出度が高い格好で歩き廻ったりする人もいますけど、すぐ慣れるというか、ドキドキするようなことはないですね。人間なんだから、だいたいそんなもんだよね、という感覚です」(小田さん)

恋愛体質な人が入居してきたときは…

 小田さんによれば、過去に異性と同棲経験があったり、家族に兄弟姉妹がいたりすると、こうした場面でも慌てないという傾向があるようだ。逆にいえば、些細なことでも異性を強烈に意識したり、そもそも恋愛的な出会いを求めてシェアハウスに入居する人もいる。

「以前は、恋愛体質な人が入居していました。住人に対して、誰かれ構わずモーションをかけるんですよ。それも最初から距離が近いというか、身体接触が伴うことが多かったので、その時はシェアハウス全体の雰囲気がちょっとだけ乱れました。それでひと通り住人に声をかけてダメだと、今度はシェアハウスの住人の友達にも手を出すようになって……」(小田さん)

 さすがにこのときは住民同士で話し合いがもたれ、当人に注意することになったという。

「ただ、その問題人物は女性の方だったんですよ。なので、伝え方には苦慮しました。住民同士で話し合いの場を設け、当人を名指しするような言い方を避けて、『ハウス全体で色恋沙汰には注意しましょう』みたいな話をしたんです。まあ、本人は自分のことだと感じたと思いますけどね。

 それからちょっとギクシャクしましたけど、1カ月も経ったら普通になって、その女性はちゃんと契約満了まで住んでから出ていきましたね」(小田さん)