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オミクロン株の潜伏期間は3日程度、風邪との違いは「高熱」…従来株との違いと感染防止策を専門医が解説

source : 提携メディア

genre : ニュース

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この辺りが感染拡大の要因の1つです。
2回接種した方でも多くの方が感染しています。ただ、重症化の割合は、オミクロン株自体が重症化しないということもあると思いますが、ワクチンをしていることによって重症化がある程度軽減されているとも言えると思います。

感染拡大はいつまで?

現時点でいつ頃までかを答えるのは非常に難しいです。
少なくとも毎日の外来診察においては(1月末までの時点で)、ブレーキがかかるような兆しは全くありません。

 

熱がある方、接触者の方が次々と来られるので、全く減るような兆しはないです。
これまでの流行の波は日本では5つ経験してきたわけですが、どの波も大体2~3ヶ月でおさまっていくことを経験しています。
したがって、何ヶ月も続くことは考えにくいと思います。

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オミクロン株の特徴としては潜伏期間が短く、他の人にうつす期間もあわせて短くなっているという報告もあります。
急激に増えていますが、減るのも早いのではないかという見解は妥当であると思います。
ただ、これは明確なデータではありませんので、対策は引き続きとる必要があります。

オミクロン株と風邪の違いは「高熱」

新型コロナウイルスに感染するとが出る方が多いです。
高熱で来られて検査をすると陽性の方が多いです。ただ熱の持続期間は従来株よりも短い印象があります。

ほとんどの方が大体2~3日以内に平熱に戻って症状も改善しているという傾向から、従来株に比べればかなり軽症であるという印象を持っています。

風邪との見分け方をよく聞かれますが、もともと風邪というのは「風邪症候群」といって、定義は、咳・鼻・喉の3つの症状が同時同程度存在する病態です。

 

なので、オミクロン株の症状とほとんど変わらないと言えます。
ただ、風邪症候群の場合、熱が出ない方も比較的多いので、あえて違いをということであれば、オミクロン株の特徴は高熱が出る方が比較的多いというところでしょうか。