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オミクロン株の潜伏期間は3日程度、風邪との違いは「高熱」…従来株との違いと感染防止策を専門医が解説

source : 提携メディア

genre : ニュース

感染した時の対応、濃厚接触の判断は?

感染した場合は、持病のある方、重症化リスクのある方は入院といった対応になる可能性があります。
一方、持病がなく、若い方は自宅療養になる可能性があり、その時は熱を冷ます薬普通の風邪薬を適宜使用して構いません。

さらに各自治体には患者さんの支援センターがあると思います。必要に応じて相談して食料を送ってもらう、あるいは医療機関から処方箋を薬局に送り、薬を配送するサポート体制もあるようです。

濃厚接触の判断はこれまですべて保健所が行ってきたので、保健所から濃厚接触者と認定された場合は医療機関で検査をすることになっていました。
ただ、現在は感染者が急増して保健所の業務がひっ迫しているため、濃厚接触者の判断をご自身で行うように指示が出ている自治体もあります。

濃厚接触者をご自身で判断するのは難しいところがあるので、わからない場合には、相談センターやかかりつけ医などにご相談ください。

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「マスクをしていれば大丈夫」ではない

オミクロン株の感染防止策は、マスクなしで至近距離で会話する機会をできるだけ作らないことが重要であることは変わりありません。
オミクロン株は感染力が強くなっているので、マスクをしていたとしても、狭い部屋大人数長時間換気もしない状態で会議などをしていると感染リスクは上がってきます。

 

従って、マスクをしているから大丈夫だということではなくて、やはり「3密」と呼ばれるようなところでの行動、滞在は控える。
3密にならない環境で過ごすことが重要であると考えます。

 

隔離期間はできるだけ“短く”

社会機能の維持、社会のインフラを止めないように感染対策をしていくことが喫緊の課題だと思います。
感染者だけではなく接触者も増えてくると、仕事を休まないといけない、学校に行くことができない、といった問題が生じてきます。

特に医療機関で勤務されている方、保育施設で勤務されている方、あるいは、公共交通機関に従事する方などが仕事ができなくなると社会機能が維持できなくなるおそれがあります。このような事態が起こらないように、できるだけ早く社会に復帰して維持するようなサポート体制、あるいは検査体制医療体制を構築する必要性があります。

 

対策として隔離期間はできるだけ短くする、そのために検査を併用するなどして出来るだけ早く社会に復帰できるようなサポートが必要であると思います。
 

オミクロン株の潜伏期間は3日程度、風邪との違いは「高熱」…従来株との違いと感染防止策を専門医が解説

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