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オミクロン株の潜伏期間は3日程度、風邪との違いは「高熱」…従来株との違いと感染防止策を専門医が解説

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シリーズ「名医のいる相談室」では、各分野の専門医が病気の予防法や対処法など健康に関する悩みをわかりやすく解説。

今回は感染症内科の専門医、グローバルヘルスケアクリニックの水野泰孝院長が、感染が拡大する新型コロナウイルスのオミクロン株について解説する。
従来株と違う特徴や風邪との見分け方、さらに感染防止策や流行中の今必要なことについて詳しく説明する。

 

オミクロン株と従来株の違い

コロナの疑いのある方や確定患者さんを含めた診療を行って2年になりますが、オミクロン株の特徴が徐々に分かってきて、まず一番従来株と違うところは潜伏期間です。
感染してから症状が出るまでの期間が、従来株だと大体5~7日程度と言われていたのが、中央値で3日程度と言われ、発症するまでの期間が非常に短くなりました。

 

短くなった上に従来株に比べて感染力が強くなったということがあります。
従来株(デルタ株)の大体3~5倍ぐらいと言われていて、短い期間で広がりやすいということなので、現状のように短期間で感染者数が一気に増えたという背景になっていると思われます。

これまでの従来株は肺炎を起こしやすいと言われていて、肺炎を起こしてしまうと重症化のリスクが高まる。
重症の肺炎で亡くなる方が比較的多いわけですが、今回のオミクロン株に関しては肺炎は比較的起こしにくいと言われています。

この背景は、動物実験ではありますが、ウイルスの増殖する場所が、従来株はどちらかというと肺に近いところで増殖するため肺炎を起こしやすかった。

 

一方、オミクロン株はのどに近いところで増殖する、いわゆる上気道炎を起こしやすいと言われていて、これは普通の風邪に近い症状が出現すると考えられます。

 

もう1つは、ワクチンの効果をすり抜けるようなことが言われています。
オミクロン株は2回接種しても、発症予防効果が50%程度にまで落ちてしまうというのが最近国内で出てきたデータです。