1ページ目から読む
3/3ページ目
“藤井ストッパー”大橋六段に聞いてみると…
将棋ファンが「藤井ストッパー」として注目するのが大橋貴洸六段(27)だ。藤井とは四段昇段(プロ入り)が同期であり、赤や青など、スタイリッシュなスーツを着て対局に臨む伊達者ぶりでも知られている。
大橋は藤井に2連敗後、目下3連勝中。豊島将之竜王(30・藤井に4連勝)に並ぶ「天敵」と言える。
大橋が語る。
「なぜ藤井さんに勝てるのか?……うーん、分かりません(笑)。前回(6月)の対局では、最終的に藤井さんに悪手が出て逆転勝ちしましたが、内容的には完全に負けていた。『優勢にできるはず』という局面で長考する藤井さんからは、並外れた構想力と強い意思を感じる。それが藤井さんの強さの源だと思います。
私は相手が誰かではなく、自分がどれだけ高いパフォーマンスを発揮するかが重要と考えています。藤井さんを過剰に意識しないことが、良い結果に繋がっているのかも知れません」
ある若手棋士は取材に対し、「藤井さんのことは話したくありません」と負けん気を覗かせた。だが、その意識がすでに“藤井マジック”の掌中なのかも。