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誰とも付き合ったことがない「処女芸人」

――2012年に発売された白鳥さんの著書「処女芸人」で、誰とも付き合ったことがない「処女芸人」であることを公表しましたよね。

白鳥 そうですね。それまではその話をあまりしなかったんですが、伊集院光さんの番組が始まるということでオーディションに行ったことがあって、「どんな学生時代だったの?」って聞かれて、私のこれまでの恋愛経験を全て話したんです。そしたらめちゃくちゃ笑ってくれて。私のエピソードって面白いんだって気づいて、お笑いに変えられるなら良いなと思ったのがきっかけですね。

 それで公表してみるのもありだなって。「処女」であることって隠すべきみたいな風潮もありますけど、私は別に隠す必要はないと思っていたので。「なんで私は31歳にもなって処女なんだろう?」っていう純粋な疑問を、自分自身で淡々と分析するんですけど、コンプレックスと向き合って自分への理解をより深められた気がします。それに恥みたいなものも捨てられたというか。

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©鈴木七絵/文藝春秋

――さらけ出したことで、気持ちが軽くなったんですね。

白鳥 そうですね。それがよかったのかもしれないです。だからといって、恋愛がうまくいったわけではないんですけどね。

――恋愛に関しては変わらず奥手だったと。

白鳥 女芸人も全く出会いがないわけではなくて、合コンに呼ばれる機会もあったんです。ニッチェの近藤さんが友達が多いので、そういう会に呼んでくれて、行っていましたけど、お笑い番組の続きというか、私たちが盛り上げるパフォーマンスのような感じで。こっちは真剣に行ってるつもりなんですけど、相手は私たちを「芸人」としか見ていないんです。「生ビールきました!」って私の顎を掴んだり、「面白い一発芸やってよ!」と言われたり。向こうは、はなから合コンだなんて思っていないんですよ。

 そんな中、近藤さんだけは一歩後ろから私たちを眺めつつ1人お酒を飲んで、最後にはちょっといい感じになっている男性がいましたけど。私はそういうテクニックがなかったから、いつもお笑い担当で、疲れて帰るみたいな、そんな感じでしたね。

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