B氏が口にした「ホリプロだけは絶対に選ばない」
その後、B氏は人事異動で番組を離れた。
「さらに驚いたのは、番組を離れたと思ったら『伊集院光とらじおと』の後継新番組の担当となり、次のパーソナリティを探しました。短期間で朝の帯を任せる人物を決めなければならず、大変だったと思いますが、『ホリプロだけは絶対に選ばない』と言っていました……」(同前)
ホリプロは、伊集院の所属事務所だ。番組のアシスタントやゲストにもホリプロタレントが多く起用されていた。
「昨年のパワハラ報道以降、ホリプロはTBSラジオサイドに『なぜ伊集院を守ろうとしないのか』と詰めたといいます。事務所からしたら当然の流れです。Bさんからしたら鬱陶しかったのかもしれません」(同前)
新たに伊集院の時間帯の後釜に座ることとなったのは、吉本興業所属のパンサー・向井慧。他局にもいくつもラジオ番組を持っていて、経験値と安定感があり一定数のファンを持つ芸人の起用決定に、局はほっと胸をなでおろした。
今後他局でレギュラーを持つ可能性は高いのでは
「ここ数年来、伊集院さんは深夜番組のほうの幕のおろし方をずっと探っていました。自分の年齢や体力、リスナーとパーソナリティの関係を考えると、いずれは朝に専念して長く長く続けようと思っていたんです。
だが、2016年に朝の番組がスタートしたときには予想もしていなかった溝ができ、周囲の人々も変わっていってしまった。
今年に入り、局内の“伊集院派”の人物が作ったと思われるメールアドレスから何人ものTBSラジオ関係者に、『三村社長の弱点や改善しなければいけないポイントへの意見を募る』という内容のメールが届いたそうです。これは完全に二分してしまった社内の空気を良くするためともとれるけれど、怪文書の準備にも見えますよね。社長のスキャンダルを探している人たちがいるわけですから」(別のTBSラジオ関係者)
鳴り物入りで始まった看板番組と決別の道を選んだ伊集院。
「現実的に、伊集院さんが今後他局でレギュラーを持つ可能性は高いと思います。是非きてくれという局もたくさんあるでしょうから」(同前)
そのとき伊集院とリスナーが合わせる周波数はどこになるのか、注目だ。