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「別居中の夫に新居を突き止められ、宅配業者を装って上がりこまれたことも」大食い女王の魔女菅原(58)が語る、モラハラ夫との“壮絶すぎた離婚”

菅原初代さんインタビュー #3

2022/02/26
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ーー離婚調停と家庭裁判をされている頃に、「大食い王決定戦」で活躍していたわけですよね。 

菅原 そうそう。大会中に、なにも起きなかったことなんてないですよ。2008年の男女混合戦(「元祖!大食い王決定戦 新爆食伝説誕生戦~タイ編〈2008年9月28日放送〉」)の前に、離婚の裁判で最終決定が出て。さらに、息子が保育園の花火大会で火傷をしちゃってね。

 花火の間に空気が入ってて、暴発したんです。治療が必要なほど火傷を負ったから許せなくて、花火会社を訴えようとしたけど、向こうは示談に持っていこうとして。2年くらい、いろいろやって示談にしたんですけど。常に波瀾万丈な私(笑)。 

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パン屋を開くか迷ってたけど、「今なら注目されるぞ」と

ーー今は自宅を改装してパン屋を営業していますが、こちらに移ったのはいつですか。 

菅原 2010年の秋に、ここを見つけたんです。息子と一緒だと、集合住宅で暮らすのがほんと厳しいので。上、下、隣を気にせずに暮らせる一戸建てを、通ってる支援学級の通学圏内でずっと探していて。そうしたら、ここがパッと出てきたので「手付けを置くから、私に売ってください」と、お金を下ろして即決でしたね。 

 でも、ここに移ったのは、べつにパン屋をやるためではなくて。引っ越してしばらくは父の介護などで忙しくしてました。 

ーーパン屋を開いたのは、パンが好きだったのが大前提ですか。 

菅原 子供の頃から食べるのも好きなんですけど、作るのも好きなんですよ。自分で作れば、いっぱい食べれるじゃないですか。小学校高学年でオーブンを買ってもらって、クッキーとか、ケーキとか、だんだんとザッハトルテのような高度なものを作るようになり、って感じで。 

 パンもしょっちゅう作ってたので、なんとなく考えてはいたんです。でも、店をやるなら、この家をリフォームしないといけないけど、お金もかかるじゃない。だから、すごく迷いましたよ。 

 
 

 そうしたら、2015年に白田さん、射手矢さんが断った世界戦(「国別対抗!大食い世界一決定戦」)に出てくれって電話が来て。それに出たら、モリー・スカイラーというアメリカ人には負けたけど、接戦とは言わないまでも良い感じで盛り上がったんですよ。

 で、2016年1月にオンエアされると聞いて、絶対に注目されるなと。だったら、これを宣伝に使うしかない。パン屋開店に向けて動くなら、いまがチャンスだと決心したんです。