大食い競技番組「元祖!大食い王決定戦」で3連覇を成し遂げ、殿堂入りを果たした“魔女菅原”こと菅原初代(58)。
「水曜日のダウンタウン」などのバラエティなどで往時と変わらぬ食べっぷりを披露し、再び注目されるように。
そんな彼女に、当初勘違いしていたという大食いのトレーニング法、大食いに重要な“数値と効率”などについて、自宅を改装して開いたパン店「カンパーニュ」にて話を聞いた。 (全3回の1回目/2回目を読む)
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大会の準備には「3ヶ月は欲しい」
ーー1月12日放送の『水曜日のダウンタウン』では、150グラムのおにぎりを27個を完食。来年、還暦を迎えるとは思えぬほどの食べっぷりでした。2008年のインタビューでは、トレーニングとして1ヶ月前から1種類のものをひたすら食べ続けると話されていますが、これは現在でも?
菅原初代(以下、菅原) 2008年……優勝した年だ。そんなこと言ってましたか。取材用にちょっとオシャレな答えをしてますね(笑)。1ヶ月で間に合うわけがないですよ。
計画的に進めるのは一緒だけど、本当は3ヶ月は欲しいんですよ。トレーニング期間は人によって違うので、1ヶ月の人もいるんだけど。昔は2ヶ月前くらいに大会開催の連絡が来たけど、最近は突然で。私は大食いを本業にしたことがないので、いつも時間がなくて不利なんです。時期がわかったら、目標の数字を立てて、試合に向かって食べる量を増やしていきます。
ーー取れる時間が1ヶ月でも3ヶ月でも、トレーニング内容は変わらないですか。
菅原 なんだって、1種類のものだけ食べるなんて言ったのかな。逆だよね。
私は時間がないから、効率的に攻めなきゃいけない。だから、ダイエットの本をすごく研究したんですよ。大食いは、ダイエットの逆をやればいいから。『クロワッサン』や『Tarzan』がダイエット特集をやってたら読み倒して、情報を得て、それを反映させるんです。
それで、胃袋の大きさと食欲が比例するらしいと知って。つまり、物理的に胃袋を大きくすれば、食欲は増えるんですよ。でも、1種類のものだけ食べてると脳が飽きて欲さなくなって、胃も大きくならないじゃないですか。胃を大きくするのが目標なのに。だから、バイキングが一番いいんだけど、行く時間もないじゃないですか。
ーーと、なると。
菅原 自家製バイキングになるわけですよ。ご飯を炊いて、いろいろとおかずを作って。固形で何キロと考えて食べる。大食いをやってる人でも、水分で増やしても、固形で増やしても同じでしょって考え方の人もいるんだけど、水分はすぐ腸に流れちゃうから。胃に大きく留めておかないとだめなので。だから固形も必要だなと思って。