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「『アゴの力に負けた』は敗者の負け惜しみです」40代半ばで主婦から大食いに“転身”…大食い女王の“魔女菅原”(58)が語る、「本当の武器」

菅原初代さんインタビュー #1

2022/02/26
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 聞いたって意味ないしね。「トロトロの食べやすい親子丼です」って聞かされて食べても、どうしても作り置きだし、温め直しだし、「トロトロはどこへいった?」みたいなのが普通なんですよ。

 お店の人は一生懸命に作ってくれてますし、感謝しています。ただ、大量のものを大人数分用意しないとならないから、どうしてもそうなってしまうんです。このまえの「最強大食い女王決定戦2021」(テレビ東京、2021年7月23日放送)で食べた「なか卯」の親子丼は、本当にトロトロだったんでビックリしましたけど。 

 お肉だったら焼き直すので硬い。ラーメンだったら伸びてる。デフォルトです。そういう状態で持ってこられると思ってたほうが、ショックが少ないので(笑)。で、たまに出来たてが来ると、すごく美味しいと思えるし。 

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ーー「水曜日のダウンタウン」では、お寿司、おにぎりなどが出てきましたけど。 

菅原 「水曜日のダウンタウン」は、なにひとつ問題ないです。お寿司は、パサついてるとか、干からびてるとか、ぜんぜんなくて。走りながら食べるお寿司も、回転寿司のやつも、いつも美味しいです。おにぎりは、たぶんスタッフが握ってくれてたんだと思うんですけど、11月の収録だったから新米だったし。 

 

 企画はちゃんとしてるし、現場の段取りもちゃんとしてるし。回転寿司の企画なんか、歌詞(「おさかな天国」「スシ食いねェ!」)の順番にお寿司が出るように、スタッフの人たちが何回も練習とシミュレーションをしてるらしいんですよ。 

女王が考える、「才能の差」

ーー大食いと効率、なかなか結びつけて考えられる人は多くなさそうですね。 

菅原 私や誰かに聞かなくても、初めからわかる人と、人に聞いてもわからない人がいるんですよね。才能の差としか思えないんだけど。1聞いて100わかるぐらいの才能の人と、懇切丁寧に教えられても、ちっとも理解できない人がいるんですよ。その理解力というのも力だと思うんですよね。 

 私、勉強ができたわけじゃないんだけど、食べるのは子供の頃から好きなので。みんな「自分は大食いだ」っていうじゃないですか。でも、その程度で大食いなんて、って思っちゃうんですよ。 

ーー年齢を重ねるにしたがって、食べるのがキツくなってきたものはありますか。 

菅原 若いと、甘いものと脂っこいものを脳は欲しているわけですよ。でも、年を取ると欲さなくなるので(笑)。女の人のほうが甘いものは好きなんですけど、女性ホルモンが減ってくると、そんなにいらなくなるんですって。 

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