聞いたって意味ないしね。「トロトロの食べやすい親子丼です」って聞かされて食べても、どうしても作り置きだし、温め直しだし、「トロトロはどこへいった?」みたいなのが普通なんですよ。
お店の人は一生懸命に作ってくれてますし、感謝しています。ただ、大量のものを大人数分用意しないとならないから、どうしてもそうなってしまうんです。このまえの「最強大食い女王決定戦2021」(テレビ東京、2021年7月23日放送)で食べた「なか卯」の親子丼は、本当にトロトロだったんでビックリしましたけど。
お肉だったら焼き直すので硬い。ラーメンだったら伸びてる。デフォルトです。そういう状態で持ってこられると思ってたほうが、ショックが少ないので(笑)。で、たまに出来たてが来ると、すごく美味しいと思えるし。
ーー「水曜日のダウンタウン」では、お寿司、おにぎりなどが出てきましたけど。
菅原 「水曜日のダウンタウン」は、なにひとつ問題ないです。お寿司は、パサついてるとか、干からびてるとか、ぜんぜんなくて。走りながら食べるお寿司も、回転寿司のやつも、いつも美味しいです。おにぎりは、たぶんスタッフが握ってくれてたんだと思うんですけど、11月の収録だったから新米だったし。
企画はちゃんとしてるし、現場の段取りもちゃんとしてるし。回転寿司の企画なんか、歌詞(「おさかな天国」「スシ食いねェ!」)の順番にお寿司が出るように、スタッフの人たちが何回も練習とシミュレーションをしてるらしいんですよ。
女王が考える、「才能の差」
ーー大食いと効率、なかなか結びつけて考えられる人は多くなさそうですね。
菅原 私や誰かに聞かなくても、初めからわかる人と、人に聞いてもわからない人がいるんですよね。才能の差としか思えないんだけど。1聞いて100わかるぐらいの才能の人と、懇切丁寧に教えられても、ちっとも理解できない人がいるんですよ。その理解力というのも力だと思うんですよね。
私、勉強ができたわけじゃないんだけど、食べるのは子供の頃から好きなので。みんな「自分は大食いだ」っていうじゃないですか。でも、その程度で大食いなんて、って思っちゃうんですよ。
ーー年齢を重ねるにしたがって、食べるのがキツくなってきたものはありますか。
菅原 若いと、甘いものと脂っこいものを脳は欲しているわけですよ。でも、年を取ると欲さなくなるので(笑)。女の人のほうが甘いものは好きなんですけど、女性ホルモンが減ってくると、そんなにいらなくなるんですって。