本邦初、異色の大物対談が実現した。
元内閣総理大臣・小泉純一郎(75)と日本財団会長・笹川陽平(78)。
2人の間柄が話題になったのは2017年8月のことだった。小泉氏、安倍晋三首相、麻生太郎財務大臣、森喜朗五輪組織委員会会長の歴代総理4人が笹川氏の別荘で大笑いする写真が、同氏のブログに掲載されたからだ。
その夏の日以来、久しぶりに対面した2人の対話は、過去に2人が相対した北朝鮮の話から、明治150年に至る日本の歴史への考察、日本財団が進める様々なプロジェクトや、小泉氏の持論である「原発ゼロ」についてなど多岐にわたり、2時間近く続いた。
中でも注目は、2019年秋に予定される消費増税をめぐる小泉氏の発言だ。
小泉氏は「数カ月前、私は財務省に直接話をしに行ってきたんです。財政再建のことが心配でね」と明かしたうえで、「これから大きな政治問題になるのは、消費増税だ。2019年秋には消費税が10%になるという合意ができているけど、同時に軽減税率を設けようという話があるでしょう。私はこれには反対です」と断言したのだ。
その理由についても詳細に語っており、関係者必読の大胆な提言も含まれている。
対談の全文は「文藝春秋」1月号に15ページにわたって掲載されている。
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