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「選挙区民に30万円の秋田犬を」 維新・遠藤敬国対委員長に違法寄附の疑い

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評価額は30万円を下らない仔犬

 その仔犬は、昨年末の本部展覧会の幼犬最優秀賞を受賞。関係者によれば、本部展で上位を狙える仔犬が販売される場合の評価額は、30万円を下らないと見られる。

遠藤氏が繁殖した犬の血統書

 さらに、遠藤氏の選挙区である大阪18区の有権者も「遠藤氏が実質的に所有する秋田犬を譲り受けた」などと証言した。

 公職選挙法に詳しい神戸学院大・上脇博之教授が指摘する。

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「公職選挙法(199条の2第1項)は選挙区内の者に対する寄附を禁止し、1年以下の禁錮又は30万円以下の罰金が規定されている。『選挙区』には遠藤氏が重複立候補する比例近畿ブロックも含まれ、遠藤氏の犬の無償譲渡は違法な寄附の可能性があります」

 遠藤氏に話を聞いた。

――本部展で上位を狙える仔犬は30万円ほどする?

「そうそう、そうそう」

――和歌山の犬など、その後上位入賞した仔犬を無償で譲渡している。

「そう。あの犬は僕の家で生まれて4~5カ月経ってから貰ってもろうた」

――違法な寄附では?