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「ウラジーミル」「シンゾー」と呼び合う仲 プーチンにあてた“すごいポエム”に見る「外交の安倍」の本質とは…?

2022/03/01
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 このところ安倍晋三元首相が注目されています。

『プーチン大統領を慢心させた“張本人”!安倍元首相は四の五の言わずクレムリンへ行くべきだ』(日刊ゲンダイDIGITAL 2月27日)

©JMPA

 ゲンダイはいまこそ「外交のアベ」の腕の見せどころと言っている。日刊スポーツ「政界地獄耳」は、

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《そこで期待したいのが、元首相・安倍晋三だ。北方領土問題では結果こそ出せなかったが、27回もロシアのプーチン大統領と会談。「シンゾー」「ウラジミール」と呼び合う仲までになった。(略)無論これほどの関係でもゼロ回答となった日ロ会談の経緯から見たら、無意味だという向きもあるかもしれない。》(2月16日)

 それでも付き合いがあるなら「外交の安倍の行動力に期待したい」とコラムを締めていた。ゲンダイも政界地獄耳もいじわる!

「外交の安倍」とはなんだったのか

 もちろん本気で安倍元首相の外交力に期待する人だっているだろう。では「外交の安倍」とはなんだったのか。あらためて過去記事を振り返ったら面白いのではないか? それが今回のテーマである。

 毎日新聞は2019年に『「安倍外交」ここがすごい? “応援団”に聞く』(6月3日)という特集をやっていた。斬新な切り口だ。

 というのも当時アメリカのトランプ大統領が来日し、安倍氏によるゴルフや相撲見物などの接待ぶりに多くの内外メディアが皮肉な論評を加えていた時期だった。そんななか「さすが安倍さん」というのはどんな理由なのか? 「安倍応援団」に聞いているのである。