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「国民からご自分たちの結婚そのものを祝福されていないのではないかと考えておられたようです。4年前(2017年)の婚約会見では、幸せの絶頂におられたのに、その後のお二人は、多くの批判にさらされて苦しみ悩まれてきました。おそらく会見そのものがトラウマになっていて、勇気が出なかったのではないでしょうか」

記者会見に臨む小室眞子さん ©JMPA

 会見は、眞子さまに配慮して、宮内記者会の質問は事前にチェックされたものだけが許され、当日の追加質問はなし、という当たり障りのないものになりそうだ。

結婚一時金支給の可否

 皇籍離脱に伴い支給される1億3700万円(前例に倣った場合)の結婚一時金については、「辞退される意向」とする報道が続いたが、9月半ばの時点では宙に浮いた状態にあった。

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 眞子さまは、先ほどの「国民に祝福されない結婚」という意識から辞退する意向を前々から示されていたという。だが、実際には、簡単に辞退できるものではなかった。

©JMPA

「結婚一時金の支出は、皇室経済法に則ったもので、受け取らないとなれば、内閣総理大臣や衆参正副議長をはじめ、財務大臣、宮内庁長官、会計検査院長の八議員で皇室経済会議を開く必要があります。これまでの会議は、支給額を決めるもので、支給の可否を議論したことはないため、皇室経済法の解釈を変えなくてはならない可能性もありました」(宮内記者)

 だが9月末に、皇室経済会議は行わないという前代未聞の決定となり、一時金は支払われないことに落ち着いた。

(なお、2021年10月26日に秋篠宮家の長女眞子さまは降嫁され、「小室眞子さん」となっている。本記事はご結婚までを「眞子さま」、結婚後の文脈は眞子さんの表記を採用している)

2回目へ続く

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文藝春秋編

文藝春秋

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