秋篠宮家の長男・悠仁さま(15)が、4月から筑波大学附属高校に進学されることを宮内庁が発表した。お茶の水女子大学附属中学校から「提携校進学制度」によるご進学だ。悠仁さまは「学業に秀でていること」などの諸条件をクリアして推薦され、5教科の学力検査を受けられたという。
2月24日には、悠仁さまのご進学について、筑波大学の定例記者会見の中で質疑応答が行われた。
筑波大学附属高校を一般受験する生徒たちと同じく、2月13日は朝から「学力検査会場」と掲げられた正門へ悠仁さまが姿を見せられたことに驚いた。悠仁さまは黒のダッフルコートに身を包み、重そうなバックパックを背負っておられた。皇位継承者としては戦後初めて、学習院以外の高校へのご進学となる。
『秋篠宮家と小室家』(文春新書、文藝春秋編)の「はじめに」では、「秋篠宮家は悠仁さまの誕生によって、戦後初めて姉弟間の『序列』の逆転を経験した宮家である」と指摘されている。悠仁さまは41年ぶりの男子として2006年9月6日に誕生され、小泉政権下で検討されていた、女性天皇や女系天皇を含めて容認する皇室典範改正の流れは中断された。
さらにご誕生の3カ月前には「男女双方に対する差別を禁止」という方向に大きく性格を変えた男女雇用機会均等法の改正法案が成立。「その社会的な気運の中で、眞子さまと佳子さまは姉として、現在の天皇、秋篠宮に次ぐ皇位継承順位第3位の立場の弟を迎えることになった」(同書より)という。
「姉弟関係」逆転に見えた場面
私は秋篠宮家の取材中、悠仁さまのご成長とともに、たしかに「姉弟関係」が逆転したように見受けられる場面に遭遇したことを思い出した。
長女・眞子さん(30)の結婚前のことになるが、実は近年、秋篠宮ご一家がお揃いでお出ましになる機会はそう多くなかった。眞子さんは2012年からイギリス・エディンバラ大学と2014年からレスター大学大学院へ留学、次女・佳子さま(27)は2013年にアメリカ・ボストンへの短期留学、2017年からイギリス・リーズ大学へ留学と、ご姉妹のどちらかがご不在という状況が続いたのだ。