ご姉妹の先を歩かれる悠仁さま
そんな中、2018年11月の秋篠宮さまの誕生日に際して公開されたご近影で、再び全員がお揃いになっている。その年の6月のこと。秋篠宮ご一家は、インドネシアとの国交樹立60周年を記念したコンサートを恵比寿ガーデンホールで鑑賞された。帰国から間もない佳子さまも参加され、ご一家全員での公の場へのお出ましは4年ぶりだった。
会場に到着された秋篠宮ご一家は、秋篠宮さま、悠仁さま、紀子さま、そして佳子さま、眞子さま(当時)の順に車から降りられたように見えた。これは単に降りやすい順番なのだろうと一時は思ったのだが、出迎えた人と挨拶される場面でも、秋篠宮ご夫妻に続いて、悠仁さま、そして眞子さま、佳子さまの順に握手を交わされて建物の中に入っていった。
ご姉妹の先を歩かれる悠仁さまのお姿にハッとして、「皇位継承者というお立場とは、そういうものなのだ」と、ともに取材をしていた記者と顔を見合わせたことが印象に残っている。
6歳での伊勢神宮ご参拝
一方で、2013年に秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さまが伊勢神宮を参拝される際は、秋篠宮さま、紀子さま、佳子さま、悠仁さまの順番で歩かれていた。佳子さまは卒業されたばかりの学習院女子高等科のセーラー服、悠仁さまは紺色のスーツという服装で、胸ポケットにはお茶の水女子大学附属幼稚園のバッチをつけていた。大人の中に、当時6歳の小さな悠仁さまがいらして、佳子さまに後れを取らないよう滑りやすい玉砂利の上をがんばって歩かれていたようだ。
佳子さまの高校ご卒業と悠仁さまの幼稚園ご卒園の報告という意味合いの参拝だったから、私的なお出ましという位置付けだったのかもしれないし、公的なお出ましでもケースバイケースの判断がなされているのかもしれない。
悠仁さまの伊勢神宮や神武天皇陵、武蔵陵墓地へのご参拝が始まったこの頃から、皇位継承者としての自覚を持つことができるよう、自然に促される秋篠宮ご夫妻のお考えが感じられるようになった。