秋篠宮ご夫妻は、長女・眞子さんと小室圭さんのご結婚を「皇室としては類例を見ない結婚」と評された。一連の伝統儀式もせず、一時金をも辞退して突き進んだお二人のご結婚には、いったいどんな舞台裏があったのか。

 月刊文藝春秋の論考を集めた『秋篠宮家と小室家』(文春新書)では、識者たちがさまざまな角度からこの度の眞子さんのご結婚を読み解いている。ここでは同書から一部を抜粋し、ジャーナリスト・友納尚子氏の論考を紹介する。(全3回の1回目/2回目を読む)

紀子さま、眞子さま(当時)、佳子さま ©︎文藝春秋

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 2021年9月20三日の秋分の日、歴代の天皇、皇后、皇親の霊を祀る儀式「秋季皇霊祭」「秋季神殿祭」が皇居内の皇霊殿及び神殿で行われた。

 天皇陛下、秋篠宮皇嗣同妃両殿下をはじめ、10月に婚約者の小室圭さんとご結婚なさる秋篠宮家の長女、眞子内親王殿下のお姿もあった。皇室から離れる眞子さまにとっては、皇族として残り少ない行事となる宮中祭祀へのご出席だった。

 眞子さまは、薄いブルーのドレスにベージュの帽子と真珠のネックレスをあしらわれていた。外出しての皇室行事は2カ月振りで、幾分ほっそりされた様子だった。

 さる関係者によれば、儀式を終えられて真っすぐに前を向いて出て来られた姿は、希望に向かって旅立たれるかのように見えたという。ご婚約内定会見からご結婚までの4年間という長い道のり。眞子さまを見守り続けてきた紀子妃の目には、うっすらと涙が浮かんでいた。

2022年2月、NY州の司法試験会場での小室圭さん。少しふっくらした印象で、シャツの胸元からは胸毛が飛び出している。(『デイリー・メール オンライン』より)

 お慎みから新御所におられた雅子皇后は、眞子さま、紀子さまのご様子について報告を受けられ、感極まるご表情をなさったそうだ。

 言葉はなくとも通じ合っていた母娘の絆に、同じ娘を持つ母としての思いが重なったのかもしれない。