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生活習慣を変えるきっかけに
今回、筆者が体験して感じたことは、「DNA検査は自分の健康の指針を示してくれるコンパスと、オリエンテーションの地図のようなもの」ということだ。
漠然と「健康管理に気をつけろ」と言われても、病気は何千、何万もあるので、地図上のいくつもある発病ポイントを踏まないように仙人のような暮らしをするわけにはいかない。しかし、DNA検査をすれば右も左も分からないところに、ぼんやりと危険ゾーンが表示され、その方向を示すコンパス――「DNAから見た確率と生活習慣から見た確率」を示してくれる。
また、各社はDNAの分析結果に加えて、その病気を詳細に解説するページや、専門家に質問できるコミュニティサイトなどを作っている。なので、「高血圧」になる可能性が高いとわかれば、そこから関連する病気にも注意をしておくことができるのだ。
車の運転とおなじように「かもしれない」をあらかじめ知っておくことで、いち早く予兆に気づけるだろう。またDNAはどうあがいても変えられないが、生活習慣は努力で変えられる。検査結果が生活習慣を変えるきっかけやモチベーションになるはずだ。