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DNA検査って本当に役に立つの…? 定価3万円のキットを購入して“発症リスク”をがっつり調べてみた

2022/03/07

 触れ込みでは、将来発症するかもしれない病気や体質のリスクが分かってしまうという「DNA検査」。裁判の証拠物件として提出されたり、親子関係を特定したりする「DNA鑑定」という言葉は一般にも浸透しており、「確かに信頼できそうだ」という人も多いはず。

 しかし専門的だからお金がかかりそう、悲観的な未来が出てきてしまうと怖いという人もいるだろう。逆に「どうせ占いに毛が生えた程度だろ」と懐疑的な人もいる。

 そこで今回は300~500項目の検査ができる検査キットを購入して、DNA検査とはどんなものか、また各社によってどんな違いがあるのかを調べてみた。

筆者の独断で選んだ大手4社。価格はどれも定価で3万円強。

 今回試してみたのは次の4社だ。

1、Genoplan(ジェノプラン)
ジェノプラン遺伝子検査キット:500以上の検査項目。がん30項目、一般疾患196項目、ダイエットやスキンケアなどの体質274項目に加えて、自分の先祖がどこから来たのかの祖先解析サービスも付いている。

2、GeneLife(ジーンライフ)
Genesis 2.0:検査項目はおよそ360。がん33、循環器系32項目などさまざまな疾患を判定。また美容やダイエットに関する事項や祖先も検査。検査項目が追加され、価格も半額の14,900円とお手ごろ価格に改定された「Genesis 2.0+」がシリーズに追加された。

3、DeNA Life Science
MYCODE:3大疾病のがん・心筋梗塞・脳卒中などに合わせ、長生き・肥満・肌質など280項目を検査。シリーズには16,280円でがんのみ38項目の検査を行うもの、10,780円で祖先のルーツと体質をしらべるパッケージもある。

4、ユーグレナ
ユーグレナ・My Health 遺伝子解析サービス:ミドリムシ(ユーグレナ)を使ったバイオサイエンスの会社で健康美容食品を展開しつつ遺伝子解析も行う。がんをはじめとした疾病、栄養や食習慣、性格などの体質、遺伝的傾向など約300項目の検査ができる。

検体採取はたったの15分で完了!

 各社の検査項目に細かい違いはあるものの、漠然と「がんや命に関わる一般的な疾患について知りたい」というなら、どれを購入してもほぼ同じと言える。また、当初は「どうせなら検査項目数が多いほうがお買い得」とも思ったのだが、筆者が体験した限りでは、検査項目が多いとあまりにも詳細すぎたり、専門的だったりして参考にならないものも多数あった。「検査項目数が多い=コスパがいい」とは一概に言えないようだ。

 検査キットは公式ホームページや、Amazonなどの通販サイトで購入できる。送られてきたDNA検査キットの梱包を開けると、内容物はどれも一緒。唾液を採取する小さな容器(チューブ)と、容器のフタ、唾液の保存液、返送用封筒、検査同意書、マニュアルが入っている。唯一MYCODEだけはレモンの写真が印刷されたカードが入っていて、唾液を出しやすくなっていた。

 
唾液採取容器の規定ラインまで唾液を取って保存液を混ぜる

 まず容器の規定ラインまで唾液を採取。次に唾液の保存液を採取容器にいれて、ロートを取り外す。最後に添付されているフタをしっかり閉めて、容器を振って保存液が全体に混ざるようにする。検体採取はこれでおしまい。おどろくほど簡単で、マニュアルを読みながらやったとしても15分ぐらいで終わる。

 あとは検体を返送する封筒に入れてポストに投函するだけだ。なお、今回試した会社は、すべて郵送費が検査会社負担となっていた。

 返送してから結果が出るまで、実際にかかった時間は早い順にGenoplan:8日、MYCODE:15日、Genesis:24日、My Health:34日。ただこのときは新型コロナウィルスがまん延していたころだったので、通常より時間がかかっているかもしれない。