また3年前の別の動画では、岸社長は、会議で話をしている途中に、おもむろに右手を振り上げ、近くに座っていた男性の頭を叩いている。
民法709条の不法行為にあたる可能性
OMM法律事務所の大塚和成弁護士が指摘する。
「人前で解雇を言い渡すのは、見せしめとも取れる。『バカタレ』と人格を傷つける言葉も使っており、民法709条の不法行為にあたる可能性があります」
総合資格に「会議中に解雇通告をしたことは、不当解雇に当たるのではないか」と聞くと、概ね次のように回答した。
「(会議中にクビを通告したことについては)会議の前日に『会社都合による退職』を通告することが決定しておりました。不当解雇とのご指摘については、詳細な理由を申し上げることは控えますが、不当解雇には当たらず、ご本人と十分に話し合いを行った上で、会社都合による退職をご理解頂いたと認識しています。(職員の頭を叩いたことは)事実です。行為自体は不適切であったと考えておりますが、不法行為とまでは言えないと認識しています」
だが岸氏のパワハラはこれだけではなく、またセクハラ行為もしていたのだ。「週刊文春」はこうした岸氏のパワハラ、セクハラ疑惑の証拠となる4本の動画を入手。「週刊文春 電子版」で公開する。
このほか、カラオケに行った時のセクハラ、「俺が信じられないなら辞めろ!」と職員を退職させた事件、岸社長を直撃した際の返答など、詳しくは3月2日(水)12時から配信中の「週刊文春 電子版」、および3月3日(木)発売の「週刊文春」で報じている。
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