「一番心配している2人が、なかなか……」

 巨人の原辰徳監督をそう悩ませているのが、2年連続9勝の右腕、戸郷翔征投手(21)と昨季チームトップの11勝を挙げた左腕、高橋優貴投手(25)の現状だ。

高橋優貴投手 ©文藝春秋

「両投手は今季も2桁勝利が期待される若手のホープ。特に戸郷は将来のエース候補として原監督が最も目をかけています」(番記者)

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 2人とも初登板した練習試合では2回1失点とピリッとせず。そして2月24日の楽天との練習試合で2度目のマウンドを迎えた。

 3回から登板した高橋は、先頭打者をいきなり歩かせると、カウントを稼ぐ直球が甘いコースに入るなど制球難に苦しみ、3回を投げて5安打1失点。後を受けた戸郷もやはり先頭に四球を出した後、5安打を集中され、最後はピッチャー返しが股間を直撃。1回を持たず、4失点で降板した。

「原監督の『ピッチャー谷岡!』という怒りが滲んだ絶叫の交代コールが球場に響き渡りました」(同前)

 試合後、桑田真澄投手チーフコーチは高橋について「相変わらず制球が厳しい」と苦言。戸郷には「アバウトさは相変わらず。2ストライクからど真ん中はあり得ない」と切って捨てた。

 だが、両投手の絶不調について、「今季から投手陣の全権を委ねられた桑田コーチの責任もあります」とスポーツ紙デスクは語る。