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山田容疑者の華麗な生活ぶり

「GS時代の2011年の東日本大震災当日、揺れる執務室でヘルメットをかぶりながらトレーディングを続けたエピソードは伝説のように語られています。日興証券転職後は『外資には負けない』とよく口にしていた。ブルームバーグの取材にはデスクにプロテインを常備し、ジム通いが趣味と告白。投資目的でクラシックカーを保有するなど、華麗な生活ぶりでも知られています」(同社関係者)

 一方、山田容疑者らを統括する立場なのが、ヒル容疑者だ。米国での大学時代に東洋学を専攻。北海道庁など日本での勤務を重ねた後に金融界に転身した異色の職歴を持つ。UBS証券などを経て14年に日興に入社した。

 かたやアヴァキャンツ容疑者は柔術クラブの総帥を務めるなど、業務以外でも“攻め”の姿勢が顕著な異色の投資家。日本語にも精通しているという。

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「SMBC日興証券はエクイティ部の強化のため、人材のほとんどを外様で賄ってきた。ガバナンスが働きにくい環境だったとも言えます」(証券関係者)

「リスクを取ってほしい」が部下への口癖だった山田容疑者。特捜部の調べに「正当な業務だった」と容疑を否認しているという。