3月19日からカナダ・プリンスジョージにて、カーリング女子世界選手権2022がはじまる。日本代表として出場するのは中部電力だ。
中部電力チームにとって、3年ぶり3度目の世界選手権
オリンピックシーズンである今季は、五輪代表と世界選手権の日本代表が分けられている。
JCA(日本カーリング協会)は昨年12月、五輪代表のロコ・ソラーレを除いた日本選手権の上位3チーム、フォルティウス(日本選手権時は北海道銀行)、中部電力、富士急によるトライアル「2022世界カーリング選手権日本代表選考会」を開催し、中部電力が勝利した。
中部電力チームにとって、3年ぶり3度目の世界選手権となるが、2013年のラトビア・リガ大会(7位)、2019年のデンマーク・シルケボー大会(4位)と今回の世界挑戦は、少し色合いが変わってくる。
例えば、現ロコ・ソラーレの藤澤五月を擁して挑んだリガ大会は、2014年のソチ五輪の出場権を、日本代表として取りにいく戦いでもあった。
2019年のシルケボー大会は、リードに石郷岡葉純、セカンドにスキップの中嶋星奈、サードに松村千秋、フォースに北澤育恵とメンバーを固定して15試合を戦い抜いた。翌年からはじまる北京五輪の国内選考に向けての強化という意味合いも強かった。
各選手の氷上での役割
それに比べると今回は、両角友佑コーチが「もちろんひとつでも上の順位を目指しながら」と前置きしつつ、「北京五輪が終わってひとつの区切りがついて、(五輪が行われる)4年のサイクルで考えないといけない部分もある」と語ったように、チームの再構築も目的になってくる。
現チームのメンバーでは唯一、リガ、シルケボーの2大会に出場しているチームの支柱である松村は、前述の日本代表選考会には出場していない。北海道コンサドーレ札幌の谷田康真と組むミックスダブルスの日本代表として、同時期にオランダ・レーワルデンで開催されていた北京五輪最終予選に出場していたからだ。