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歓楽街で“イキって”いた鴫原容疑者らのグループ
事件現場のクラブから数分車を走らせると、すぐに飲食店や風俗店が密集する土浦・桜町が見えてくる。
この街を拠点としていたのが、鴫原容疑者ら4人の不良グループで、事件数カ月前から、「類を見ない“イキり方”をしている」と町では有名だったようだ。別の鴫原容疑者の知人が語る。
「俺は組長の息子だぞ!」
「鴫原ら4人は18歳頃から桜町でよく飲み歩いていましたが、事件の3カ月ほど前から飲食店関係者や客の前で、これまで以上に尊大な態度をとるようになりました。特に店側に喧嘩を吹っかけ、強く出ることが多かった。
『お前、誰のおかげで店やれてると思ってんだよ?』という脅しが鴫原の決まり文句でした。鴫原は桜町を“シマ”にする暴力団の『二次団体の組長の息子だ』と言っていました。聞いてもないのに『俺は組長の息子だぞ!』と偉そうに振る舞い、街では煙たがられていましたね。
鴫原はまだ大学生ですが、このグループではリーダー格です。マツセ・キタは鴫原の中学の同級生で、他2人はつくばと霞ケ浦の出身の“ワル”。会社勤めの者もいます。4人はキャップにピチピチのズボン、太陽が出てないのにサングラスをかけているようなファッションでした。体格が特段イカついわけではありません。よくプリウスや古いボルボに乗って、桜町に飲みに来ていましたよ」
実際に鴫原の「組長の息子」という肩書きのため、仕方なく店側が非を認め泣き寝入りすることもあったという。