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保守政権誕生で日韓関係はどうなる?
ところで尹錫悦の国際観は重要視の順番を「米国、日本、中国……」としている。
日本の位置付けを過去の保守政権時代の2番目に復元させている。したがって日本との関係改善の意欲は強い。国際関係論においても「国際的常識」や「法治主義」の重要性は先刻ご承知だ。
日本では「保守政権誕生でも日韓関係は期待薄」という冷めた声が多いようだが、ここは“ご祝儀相場”的にも、過去の政治的しがらみにとらわれない新しい指導者に、新しい発想による変化を期待していい。
新指導者誕生というせっかくのチャンスに、日本は相手を変化に誘導するような知恵を働かせなければならない。
韓国ではバイデン米大統領が「クアッド首脳会議」で訪日する5月、日米韓3国首脳会談開催案が早くも取りざたされている。
原則固持だけでは外交は進まない。日本も韓国の新大統領に対し新しい発想で大胆に接近すべきだろう。